BtoBオウンドメディアの成功事例20選!戦略、運用方法を解説
「BtoBオウンドメディアの目的やメリットを知りたい」
「成功事例はどのようなものなのか参考にしたい」
オウンドメディアはBtoC企業だけでなく、BtoB企業にとっても重要な役割を果たします。オンラインによる営業やマーケティングが当たり前になりつつある昨今、もはや名刺代わりとして使われることも少なくありません。
本記事では、BtoBマーケティング支援を専門とする当社が、オウンドメディアを持つ目的やメリットデメリットを解説し、Webサイトメディアを始めるためのステップや成功事例を紹介します。
BtoBオウンドメディア立ち上げ経験を持つSEOディレクターが
立ち上げから運用までを手厚くサポート。
【メンバー実績一覧】
・月間100万PV 製造業メディア立ち上げ運用
・月間リード獲得数50件 機械メディア立ち上げ運用
・月間50万PV 鑑定分析系メディア立ち上げ運用
BtoB企業にオウンドメディアは必要?立ち上げる目的とは
BtoB企業がオウンドメディアを立ち上げる目的はおもに下記の2つです。
- 新規事業の集客やマネタイズ
- 既存事業の認知やブランディング、売上の拡大
新規事業の集客やマネタイズ
まず、オウンドメディア自体が新規事業になるというケースがあります。例えば、次のような事業が可能です。
- 広告枠を設け、掲載料によって収益を得る
- Googleのアドセンス広告で収益を得る
- アフィリエイトで収益を得る
- EC機能を作り、自社のサービスや商品を販売する
- 自社のセミナーやウェビナーなどに集客し、売上に貢献する
- PV数を高め、他社にメディアごと売却する
このように、さまざまな収益モデルがあります。したがって、「すでにオウンドメディアがある」「自社の事業がオウンドメディアと親和性がない」という企業でも、オウンドメディアを利用した事業を立ち上げるメリットは大いにあることでしょう。
既存事業の認知やブランディング、売上の拡大
オウンドメディアはマーケティングの一環として活用できます。特にブランディングや認知の拡大に「効果がある」と実感している企業が多いです。テクロ株式会社の調査では、「ブランディング・認知拡大」を実感した企業が最も多いとわかっています。
たとえ短期でCV(コンバージョン)が発生しなくても、中長期で考えると、投じたコストの何倍もの売上につながる可能性を持っています。
BtoB企業のデジタルマーケティング取り組み方やリード獲得手法を知りたい方は以下記事をご参考ください。
関連記事:BtoBデジタルマーケティングの成功事例8選!重要な手法や取り組み方を解説
関連記事:【BtoB】リード獲得施策一覧。成功させるためのポイントを解説。
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリット・デメリット
BtoB企業がオウンドメディアを導入することには、さまざまなメリット・デメリットがあります。
メリットとデメリットを理解して、自社の状況や目的と合致しそうかどうかのイメージのご参考になればと思います。
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリット
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリットは下記の6つです。
- 比較的安価な初期投資で立ち上げることができる
- 安定した集客を期待できる
- 広告費の低減・削減につながる
- 競合が少なく優位に立ちやすい
- 認知度や信頼度向上を目指せる
- 比較的簡単に外注できる
比較的安価な初期投資で立ち上げることができる
オウンドメディアの運営費用は以下のとおりです。
- 制作費用の相場:約100〜300万円程度
- サーバー・ドメイン代:月数千円
自社で運用すれば、外注コストはかかりません。つまり、月数千円程度の支出で大きな効果を期待できます。
外注する場合も、月々5〜30万円が相場です。ファストマーケティングの調査によると、約6割の企業が30万円未満でオウンドメディアを外注しています。
営業マンを一人雇うことと比べれば、非常に安価です。さらに、離職してしまう可能性がある人材と比べ、オウンドメディアは半永久的に残り続けます。このように、資産としての価値も期待できるのがオウンドメディアの強みです。
安定した集客を期待できる
オウンドメディアを持つことで、安定した集客を期待できます。例えば、どれだけ優秀な営業マンでも、毎月数百件のリードを獲得することは不可能です。
しかし、オウンドメディアなら簡単です。実際に、Webマーケティングメディアとして有名なferretは、オウンドメディアで月間1,500件のリードを獲得しています。
もちろんオウンドメディアを軌道に乗せることは、容易ではありません。しかし、このように、うまくいくと低コストで大きなリターンを得られる可能性があるでしょう。
オウンドメディア運用を成功させるために欠かせないWebマーケティング対策がSEO対策です。SEO対策概要やBtoB企業のSEO対策取り組み方を知りたい方は以下記事をご覧ください。
関連記事:【2024年最新】SEO対策やり方とは?初心者でも上位表示させる方法を解説。
関連記事:【完全版】Bingのseo対策ノウハウと情報を全て公開
広告費の低減・削減につながる
BtoB企業でオウンドメディアを持つと、広告費の低減・削減につながることもあります。
メディアを運用する目的はさまざまですが、認知度の向上やサービスや商材の購入、問い合わせなども挙げられます。場合によっては、リスティング広告をして顧客を獲得したりできますが、広告費を抑えたいならSEO対策がおすすめです。
SEO対策とは、特定のキーワードで上位を獲得するための施策のことを指します。外注費はかかりますが、業者に依頼したあとに内製化する企業も少なくありません。トータルで考えた場合、リスティング広告を出すよりもコストパフォーマンスは高いことも多いです。
関連記事:BtoBでコンテンツマーケティングを成功させる方法ポイントや手順を紹介
競合が少なく優位に立ちやすい
業界的にデジタルが浸透していない、BtoB企業こそオウンドメディアを持つべきだと考えます。理由は、少しオウンドメディアに力をいれるだけで、差別化を図りやすく結果に結びつきやすいからです。
株式会社ベーシックの調査によると、BtoB企業でオウンドメディアを運営しているのは40%程度とわかっています。
ただし、「今後運営する予定がある」という企業が21.1%存在している点に注意してください。競合に先を越されると、リードとなる顧客を先に取られてしまう可能性もあるでしょう。事業として成立する可能性がありそうであれば、まずは早めにオウンドメディアを立ち上げることをおすすめします。
認知度や信頼度向上を目指せる
オウンドメディアは、正しく継続的に運用していくと業界や見込み顧客からの認知度や信頼度の向上につながる可能性を大きく秘めています。
マーケティング等で使われる心理学の一つとして「単純接触効果」と呼ばれるものがあります。これは接触(見たり聞いたり、会ったりすること)するほど、好きになっていく現象のことです。
ある刺激に触れれば触れるほど,それを好きになっていく現象を単純接触効果といいます。この現象は1960年代後半にザイアンス(Zajonc, R. B.)によって取り上げられ,主に社会心理学の分野で研究が進められてきました。近年では認知心理学や感性工学などの分野における研究も増えつつあります。 出典:公益社団法人日本心理学|繰り返し接しているうちにどんどん好きになるのはなぜ? |
オウンドメディアを持つと、Googleで表示されたりSNSで引用されたりして、認知される機会が増えます。その回数が増えれば増えるほど好意を持たれやすくなり、間接的に売上の向上やブランド力の増加につながるでしょう。
比較的簡単に外注できる
オウンドメディアの運用を継続していくためには多くの人的、時間的リソースが必要です。そこで、上手く外注することでリソースを割かずに効率よく運用することも可能です。実際に、約3割の企業が「外注して続けていきたい」と考えています。
ここで大切なのが「外注先を間違えないこと」です。外注先を間違えてしまうと、コストを回収できないどころか企業のイメージダウンにつながりかねません。
BtoBオウンドメディアの外注先をご検討の場合は、BtoBマーケティングの支援を専門とする当社に一度相談ください。効果が見込めそうか、どうやって立ち上げればいいかなど、状況を伺いながらお話させて頂きます。
関連記事:SEO対策の外注費用相場を施策別の【料金早見表】で解説。
BtoB企業がオウンドメディアを導入するデメリット
BtoB企業がオウンドメディアを導入するデメリットは下記の4つです。
- 発信し続けなければならない
- SEO対策のスキルやノウハウが必要
- 成果が出るまで時間がかかる
- 人や時間のリソースが必要になる
発信し続けなければならない
オウンドメディアを作成したあとは、定期的に発信をし続けなければなりません。BtoBはBtoCと違い、商材の価格が高いうえに比較検討が基本であるため、CVが発生するまで時間がかかります。
実際に、SiriusDecisions(※現Forrester)の調査によると、何も発信しなければ「見込み客の8割が2年以内に競合の製品を購入する」とわかっています。「作って終わり」とならないよう注意しましょう。
リスティング広告をしない限り、BtoBオウンドメディアではSEO対策をして流入することになります。その場合、上位表示に必要なスキルやノウハウが必要です。
上位表示に必要な最低限のライティングスキルや、Googleのアルゴリズムを理解したうえでの内部対策の実施などが挙げられます。
しかし、近年のGoogleのアルゴリズムの変動を見ていると、何も知識がない状態から始めたところで、目立った成果は期待できません。そのため、外注化をすることも視野に入れましょう。
コストはかかりますが、自社でSEOをするよりも効率的ですし、インハウス化を支援してくれるSEO会社なら、契約終了後にインハウス化することも可能です。
成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアは、成果が出るまで時間がかかることもデメリットとして挙げられます。
株式会社ベーシックの調査によると、60%以上の企業が1年以上かかっています。
このように、すぐに大きな効果は期待できないため、長期目線で取り組むことが重要です。
「できるだけ早く売上を改善したい」
「コンバージョンを取りたい」
こう考える場合、オウンドメディアより先にリスティング広告の運用がおすすめです。リスティング広告は適切な戦略(キーワードやターゲットの設定、カスタマージャーニーマップの作成など)を取ることで、その日のうちにコンバージョンを獲得できる可能性があります。
BtoB商材に特化したリスティング広告運用の考え方やクリック率を高める広告文作成方法、
運用時のポイントを知りたい方は、【BtoB企業必見】リスティング広告で効果を高める7つのポイントを解説をご覧ください。
人や時間のリソースが必要になる
オウンドメディアの作成や運用には、人や時間のリソースが必要です。良いオウンドメディアを提供するためには、定期的に質の高いコンテンツ作成が求められるためです。
テクロ株式会社の調査でも、多くの企業が「リソース不足」を課題に感じています。
具体的なリソース不足の例を挙げると、以下のとおりです。
【オウンドメディア運用によるリソース不足の例】
- コンテンツ作成者がそもそもいない
- アナリティクスを分析できる人がいない
- オウンドメディアそのものを管理できる人がいない
このような状態で運用したところで、成功はしません。そのため、これらのデメリットを実感しないためにも、以下の対策を実施しましょう。
【効率よくBtoBオウンドメディアを運用するコツ】
- 中長期での運用を視野に入れる
- 専門業者にSEOの依頼をかける
(契約終了後にゆくゆくは内製化する)
SEOは、すぐに効果が出るわけではなく、中長期スパンの運用を視野に入れなければなりません。内製化するまでは、専門業者に依頼をかけたほうが安心です。
ただ、中には「できるだけ自社ではじめたい」という企業もあるでしょう。そこで、オウンドメディアを自社運用する際に必要な「コンテンツ制作のお助け資料」を用意しました。これからオウンドメディアを運営する場合、ぜひこちらの資料をお役立てください。
SEO対策に強い記事とは何か? コンテンツSEOの基本から、SEO対策に強い記事を作成するためのテクニックを知りたい方は、SEO記事の書き方【19原則】文章構成の作成方法を詳しく解説をご覧ください。
BtoB企業がオウンドメディアを始める5ステップ
BtoB企業がオウンドメディアを始めるステップは下記の5つです。
- 運営目的とゴールを明確にする
- テーマを決める
- ターゲットを設定する
- カスタマージャーニーマップを作る
- CMSを準備してコンテンツを作成する
運営目的とゴールを明確にする
まずは、運用目的とゴールを明確にしましょう。目的が明確になることで、コンテンツの方向性も定めやすくなります。
オウンドメディアの目的は、段階によって分けられます。具体的には、以下のとおりです。
【オウンドメディアの目的について】
- サイト・メディアへの集客
- サービスや商品の認知度向上
- 問い合わせ
- サービス登録や商品購入
初期段階でおこないたいことは、サイトやメディアへの集客です。
集客したユーザーにサービスや商品の訴求をおこない、最終的に問い合わせや登録、商品購入などにつなげましょう。ゴールを決める際には抽象的なものではなく、閲覧数や問い合わせ数、購入数など具体的に目に見える数値を設定しましょう。ゴールは最終目標を設定し、そこから逆算して中期・短期の目標を定めることが大切です。
テーマを決める
目的やゴールが明確になった後は、テーマを設定しましょう。テーマの決め方はさまざまですが、一番は自社の強みを引き出せるようなテーマにすることです。
また、自社のエゴを全面的に押し出すのではなく、見込み客や顕在層の需要を調査しつつ、テーマを決めることが大切です。具体的には、以下のように決めていきます。
【オウンドメディアのテーマ決定の仕方】
- ユーザーの悩みを解決したい
→How to系のメディアを運用する - ユーザーにとって有益な情報を提供したい
→悩みに沿ったキーワードを選定して執筆する - ユーザーが満足するようなメディアにしたい
→サイト内コンテンツを充実させる
ゴールや目標から逆算して決めることも可能なので、テーマを決める前に一度見直すことも大切です。
ターゲットを設定する
オウンドメディアを始めるためには、ターゲットの設定も必要です。BtoBはBtoCより価格が高いため、「どのようなユーザーがサイトに訪れるか」「どのようなユーザーに自社の商品やサービスを届けたいか」が明らかにならないとCVにつながりません。
大切なのはペルソナの設定です。ペルソナは売上や規模、業種など細かく設定することが大切です。
ペルソナとは、ターゲティングの一種であり、サービスや商品に対して、どのような人に訴求すればいいかが明確になります。
例えば、「SEO業者を探していて依頼を検討している人」のペルソナ設定は、以下のようになります。
【属性】
- 年齢:30代
- 性別:男性
- 職業:Web担当者およびマーケティング担当者
【特徴】
- 自社メディアのSEOに力を入れたい
- BtoBオウンドメディアを運用したいがやり方がわからない
- SEO対策のノウハウやスキルがない
- SEO業者に依頼することで効率よく成果を出したい
【悩み】
- 依頼する際の業者の選び方がわからない
- SEO対策の費用がどのくらいかかるのかが気になる
これらを明確にすることで、どのユーザーに対して訴求をすればいいのか、施策をすればいいのかがわかります。
「BtoBマーケティングとはなにか」、実施するために重要な戦略や基本的な考え方、具体的な手法について詳しく知りたい方は「BtoBマーケティングとは?基本戦略と手法20選【成功事例付】」をご覧ください。
SEOライティングを詳しく知りたい方は、考え方とテクニック、ノウハウを全てまとめた「SEOライティングの基本!上位獲得が狙えるコツやテクニックを徹底解説」をご覧ください。
カスタマージャーニーマップを作る
ターゲットが設定できたら、カスタマージャーニーマップを作ります。カスタマージャーニーマップとは、サイトの訪問から購買に至るまでの流れを可視化したものです。
カスタマージャーニーマップを作成することで、「どのようなタイミングでどのような情報を提供すべきか」を検討できるため、戦略的なオウンドメディアの運営に繋がります。
CMSを準備してコンテンツを作成する
目的や施策が決まったら、最後にCMSを準備します。
CMSとは、サイトを運営するために必要なツールのことをさし、WordPressが代表例としてあげられます。
WordPressを利用すれば、気軽にサイトを作成でき、オウンドメディアも運用できます。一からメディアを運用する場合は、サーバーやドメインの契約も必要です。
すべての準備が整ったら、あとはコンテンツを作成して発信していきましょう。
Web集客については、以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
関連記事:
ホームページのWeb集客を成功させる方法(コツ)を解説。効果を最大化するやり方とは!?
BtoBオウンドメディア成功事例20選
ここではBtoB企業のオウンドメディア成功事例を、国内と英語圏に分けて20の事例を紹介します。
BtoBオウンドメディア成功事例【国内】
国内でのBtoBオウンドメディアの成功事例を紹介します。ここで紹介する事例は以下のとおりです。
- NEC:WISDOM
- ナイル株式会社:SEOHACKS
- LINE株式会社:OnLINE
- 株式会社キーエンス:バーコード講座
- サイボウズ株式会社:サイボウズ式
- freee株式会社:経営ハッカー
- 株式会社LIG:LIGブログ
- 株式会社サイバーエージェント:CyberAgenWay
- 株式会社メルカリ:mercan
- ビジョナル株式会社:BizHint
- 株式会社インターパーク:テレアポ職人の秘伝の技
- リクルートホールディングズ:InsideOut
- 東海バネ工業株式会社:ばね探訪
- 東洋インキ株式会社:1050+
NEC:WISDOM
WISDOMは、2004年に立ち上げられた国内外の最先端のビジネストレンドやテクノロジーの情報を発信しているオウンドメディアです。日本電気株式会社(NEC)が運営しており、デジタルマーケティングのツールとして活用しています。
2016年のリニューアル以来、WISDOMではNECが提供する製品やサービスを活用したソリューションサービスを紹介してきました。約84万人もの会員数を誇るメディアに成長しましたが、現在はアクティブユーザーにアプローチするというマーケティングにシフト。リアルでのイベント集客やプロモーションに繋げています。
ナイル株式会社:SEOHACKS
SEOHACKSとは、未経験のWebマーケティング担当者に向けてSEOに関する情報を発信しているオウンドメディアです。ナイル株式会社が運営しており、自社の強みである事業をもとに悩みに沿った情報を発信することで、ユーザーからの認知度や信頼を獲得しています。
メルマガの配信も同時に行うことで、見込み客への認知拡大に繋げています。
LINE株式会社:OnLINE
OnLINEは、社内の取り組みや事業の紹介、カルチャーなどを発信しているオウンドメディアです。メッセージアプリとして人気のLINE株式会社が運用しており、採用のミスマッチを防ぐことを目的としています。
メッセージアプリのイメージが強いため、他にもさまざまな事業に挑戦していることを認知してもらうために、オウンドメディアの運用を始めたそうです。自社の状況をありのままに分かりやすく発信することで、企業の理念やサービスに共感する人材を採用しやすい環境に繋げています。
株式会社キーエンス:バーコード講座
バーコード講座とは、株式会社キーエンスが運営してバーコードに特化した情報を発信するオウンドメディアです。専門用語の解説から学習コンテンツまで幅広い情報を発信しています。
キーエンスは複数のオウンドメディアを持っており、それぞれのメディアごとに、ユーザーの課題解決に向けたコンテンツを用意しています。
サイボウズ株式会社:サイボウズ式
サイボウズ式は、ビジネスマンに向けて組織での働き方をメインとしたコンテンツを発信しているオウンドメディアです。サイボウズ株式会社が運営しており、自社サービスの認知度向上を目的に発信しています。
freee株式会社:経営ハッカー
経営ハッカーは個人事業主や中小企業の経営者に向けて、経理や財務など経営の基礎知識を発信しているオウンドメディアです。freee株式会社が運営しており、クラウド会計ソフトを認知していないユーザーの教育を目的としています。
動画コンテンツも配信しているため分かりやすく、さまざまなニーズに対して問題解決のコンテンツを提供しています
株式会社LIG:LIGブログ
LIGブログは毎月500万のPVを獲得しているオウンドメディアで、Webシステムの紹介や業務アプリについての情報を発信しています。Web制作の事業を中心に展開している株式会社LIGが運営しており、自社サービスのターゲットに向けたコンテンツがメインです。
株式会社サイバーエージェント:CyberAgenWay
CyberAgenWayとは、Webセキュリティーに関する情報や自社の取り組みについての発信をしているオウンドメディアです。株式会社サイバーエージェントが運営しており、採用強化やサービス認知度の向上を目的としています。
さまざまなカテゴリがあるため、企業の内部やサービス全体まで幅広く知ることができ、ブランドの価値向上に寄与しています。
株式会社メルカリ:mercan
mercanは、社員によるコンテンツの配信がメインのオウンドメディアで、株式会社メルカリが運営しています。メルカリの雰囲気や社内の様子が社員目線で発信されています。
ビジョナル株式会社:BizHint
BizHintは会社の悩みを解決するためのコンテンツを発信しているオウンドメディアです。ビズリーチを傘下に持つビジョナル株式会社が運営しており、自社サービスへの集客や企業の信頼獲得を目的としています。
メディアにログイン機能がついていることが特徴で、ユーザーはコメントしたりお気に入りに登録したりできます。
株式会社インターパーク:テレアポ職人の秘伝の技
テレアポ職人の秘伝の技は、自社で培ってきた営業やテレアポに役立つ情報を発信しているオウンドメディアです。テレアポ専用の管理システムを販売している株式会社インターパークが運営しており、企業の担当者に問い合わせを促すことを目的としています。
無料体験を提供したり資料請求のリンクを付けたりすることでアクションを促し、新規顧客の獲得に繋げています。
リクルートホールディングズ:InsideOut
InsideOutは世界中のステークホルダーに向けて、自社のストーリーを発信しているオウンドメディアです。求人関連の事業を展開するリクルートホールディングスが運営しており、自社サービスの認知度や信頼度を高めることを目的としています。
ニュース記事のように分かりやすいコンテンツになっており、企業文化やリーダーシップ、サービスなどに関しての発信が特徴です。
東海バネ工業株式会社:ばね探訪
ばね探訪は顧客の事業やサービスを紹介する発信しており、間接的に自社サービスの認知度を高めることを目的としたオウンドメディアです。金属ばねの設計や販売をしている東海ばね工業株式会社が運営しており、顧客の課題を解決する事例をブログ形式で分かりやすく発信しています。
ユーザーの問題に寄り添ったさまざまな解決策を提供しており、新規顧客の獲得や既存顧客の教育に繋げています。
東洋インキ株式会社:1050+
1050+は東洋インキ株式会社が運営しているオウンドメディアで、色についての知識や使い方などの情報を発信しています。メディアを通して自社のブランディングを成功させており、自社サービスの購入に繋げています。
持続可能というテーマを掲げており、アーティストの世界観についてのインタビュー記事やビジネスでの活用事例などの情報があるのも特徴的です。
BtoBオウンドメディア成功事例【英語圏】
続いて、英語圏での成功事例を紹介します。
Hubspot
Hubspotは開業当初から自社のオウンドメディアに力を入れており、自社の得意分野に関する情報を出し惜しみせずに公開していることが特徴です。そのため、ビジネスユーザーを中心とするユーザーから非常に信頼されており、ブランド力や認知度の向上に繋がっています。
Hubspotは世界各国に拠点を構えており、現地に密着した運営に力を入れていることも特徴です。英語のコンテンツを翻訳して発信するのではなく、日本のスタッフが新たなコンテンツを作成しています。このような細かな工夫や配慮を、新規顧客の開拓に繋げています。
SAP
SAPとはソフトウェアを提供する会社で、専門性の高いコンテンツを発信するオウンドメディアを運営しています。企業のエグゼクティブ(重役)をターゲットにしており、質の高いコンテンツを1日10本程度発信していることが特徴です。
自社製品の紹介は一切せずに、エグゼクティブにとって興味深い内容の記事を発信することで、顧客との信頼構築に繋げています。月間40万PVを達成し、開始からわずか2ヵ月で初期の売上の6倍もの売上を獲得しました。
American Express
クレジットカード会社のAmerican Expressは、クレジットカードに関する情報は一切発信せずに、ブランディングやビジネス情報を提供しています。オウンドメディアだけでなくSNSでの発信に力を入れており、総フォロワー数は800万人以上です。
顧客との接点となるさまざまな機会を創出し、見込み客を教育することで顧客獲得に繋げています。
Fanatics
Fanaticsはチームスポーツ関連のグッズを販売する企業で、ブログ系のオウンドメディアを運営しています。スポーツファンに刺さるタイムリーなコンテンツを発信することが特徴です。
トレンド記事は時間が経つと流入数が落ちるため、スポーツの歴史など長期的に支持される「エヴァーグリーンコンテンツ」と呼ばれる投稿を交えながら運用しています。
InVision
InVisionのオウンドメディアには、デザインに関するトレンドやツールの使い方などの情報が発信されています。デザイナーからの支持が高く、70万人以上の購読者を獲得しており、ブランドイメージの向上やマーケティングの効果を高めることに繋がっています。
イベントやウェビナーなども開催しており、ユーザーが抱える課題解決のヒントになる情報提供をしていることも特徴です。
Unbounce
Unbounceは、おもに海外で利用できるLP作成サービスです。
BtoB向けのオウンドメディアで、LP作成に関してのHow to記事が投稿されていたり、ABテストなどの施策についてが掲載されています。
複合メディアとは異なり、完全に顕在層向けのメディアと言えるでしょう。
CV地点は、自社サービスへの誘導であり、記事内にUnbounceに誘導するためのCTAが確認できました。海外では、LP作成サービスとして知名度が非常に高いため、成功しているオウンドメディアの例といえるでしょう。
freshbooks
freshbooksは、中小企業向けのクラウド上請求・会計ソフトウェアです。
公式サイトにて、請求書発行や会計に関しての悩みを解決する記事を掲載しています。
BtoBオウンドメディアとして活用されており、ユーザーの役に立つような記事を更新するだけではなく、自社サービスへの導線も忘れません。freshbooksでは、トライアルキャンペーンを実施しており、記事の最下部や中盤などで、CTAが設置されています。
GE Reports
GE Reportsは、電機メーカーで有名なGE(ゼネラルエレクトリック)のBtoBオウンドメディアです。海外だけではなく、国内でも閲覧可能で、日本語にも対応しています。
掲載されている記事は、ジェットエンジンや最新テクノロジーなどのジャンルがメインです。BtoC向けの記事も充実しているため、複合的な情報サイトと言えるでしょう。
主なCV地点はメールマガジン登録であり、アドレスを入力するだけでOKです。
(メール認証の必要はありません)
intel IQ
ntel IQは、パソコンのCPUや半導体で有名なインテルが運営しています。BtoB向けのオウンドメディアであり、さまざまなニュースを取り扱っています。
具体例を挙げると、以下のとおりです。
【intel IQに投稿されている記事一覧】
- 教育系
- テクノロジー
- ビジネス
- 社会
- カルチャー
さらに、intelIQはインテルの従業員によって選ばれたコンテンツであり、有益な情報が掲載されています。
明確なCV地点はなく、メールマガジン登録がメインです。しかし、毎回メールマガジン登録を促してくるようなことはありません。
BtoB企業がオウンドメディアを成功させるポイント
ここではBtoB企業がオウンドメディアを成功させるポイントを、以下3つに分けて説明します。
- 初期段階
- 運用段階
- 運用後
初期段階
初期段階のポイントは2つあります。
- 自社の強みをメディアに落とし込む
- 担当者を選出する
自社の強みをメディアに落とし込む
オウンドメディアは自社の強みを生かすことでスムーズなコンテンツの作成に繋がり、信頼の獲得も期待できます。
初期段階ではまだ認知度が低いため、「いかに多くのコンテンツを発信して、人目に触れる機会を作るか」が重要です。オウンドメディアのファンを作るためにも、強みを生かせるコンテンツを提供しましょう。
担当者を選出する
担当者を選出しておくことで、コンテンツの軸がぶれることなくスムーズな運用に繋がります。サイト全体の一貫性を保って親しみやすいメディアにするためにも、担当者を決めておきましょう。
また、担当者の人選も重要です。これまでに新規事業の立ち上げを経験していたり、メディア運営の知見があったりする人が望ましいです。すぐに成果は見込めないため、長期的な目線でコツコツと取り組める適切な人を選出しましょう。
運用段階
運用段階で大切なのは以下の2つです。
- 継続的に運用できる体制を作る
- 定期的に発信する
継続的に運用できる体制を作る
オウンドメディアを運営するにあたって、継続的に運用できる体制を整えておくことが大切です。特に大切なのは、オウンドメディアで獲得したリードを営業に回す「インサイドセールス体制」の構築です。
インサイドセールスができていないと、せっかく獲得したリードが無駄になってしまう恐れがあるでしょう。もしインサイドセールスでお困りの場合、当社の「インサイドセールス代行支援」をご検討ください。
定期的に発信する
定期的に発信することは、オウンドメディアの認知度を上げて成功に繋げるために重要です。公開前に複数のコンテンツを準備しておくことで、余裕を持った発信ができます。
ある程度コンテンツを投稿すると、流入傾向やニーズがわかります。データを分析し、方向性や内容を検討しながらも、定期的に発信することを心がけましょう。
運用後
運用後には効果を分析してコンテンツを見直しましょう。オウンドメディアは以下の流れを高速回転させることが基本です。
- コンテンツの作成
- 効果の検証
- コンテンツのリライト
このように、PDCAを重ねることがマーケティングの基本です。たった3つのステップですが、競合の分析やキーワードリサーチなどやらなければならないことは多々あります。リソースを作り出せない場合、外注を検討しましょう。
関連記事:【競合他社】サイトのアクセス数・PV数を調べる方法
関連記事:SEOリライトとは?効果を最大化する記事選びの方法とタイミングを解説。
BtoBのオウンドメディア立ち上げ支援ならリードナイン
BtoBのオウンドメディア立ち上げに不安がある方は、リードナインにご相談ください。リードナインの強みは下記のとおりです。
- BtoB企業のマーケティング支援を専門にしている
- オウンドメディア立ち上げ以外にも包括的にサポートできる
- 約6ヶ月でリード獲得から受注までの仕組みを構築
BtoB企業のマーケティング支援を専門にしている
Webマーケティング会社にはさまざまな種類がありますが、当社はその中でも「BtoB企業」を専門にしています。そのため、BtoB企業におけるマーケティングには絶対の自信を持っています。
オウンドメディア運営で重要なのは、本文中にも述べたように「適切なゴール設定」です。ゴールの設定が甘ければ、費用が無駄になり、効果が十分に発揮されません。
当社はヒアリングを徹底し、競合の状況や業界のトレンド、クライアントの予算、希望効果などから適切なKPI・KGIを設定します。さらに、設定するだけでなく達成までの道のりを並走いたします。
オウンドメディア立ち上げ以外にも包括的にサポートできる
Webマーケティングにおいて、オウンドメディアは入り口に過ぎません。当社は一般的なWeb制作会社やマーケティング会社と違い、以下のサポートも可能です。
- SEO対策
- リスティング広告運用
- インサイドセールス支援
- LP制作
- CVの導線改善など
すべてを外注するのではなく専任のコンサルタントが担当するため、高いレベルでご提案可能です。代表の大竹自身が日本マーケティング学会の会員であり、現場における高いスキルとノウハウを持ち合わせています。
約6ヶ月でリード獲得から受注までの仕組みを構築
当社は各分野で高い実績を誇るメンバーが担当するため、リード獲得から受注までの仕組みを約6ヵ月で構築します。リード獲得後のオンライン営業体制基盤構築にも力を入れているため、リード獲得からオンライン営業体制フロー構築までをサポート可能です。
当社サイト 主要キーワード順位状況
以下は、当社サイトの主要検索キーワード順位状況です。
自社サイトのSEOキーワード順位の結果が示す通り、私たちの専門性と経験を駆使して、サイト立ち上げから約2年で顕著な検索順位上位表示を実現しました。最新のSEO戦略と緻密なキーワード分析を組み合わせることで、お客様の可視性を高め、競合他社との差別化を図ります。
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BtoB企業オウンドメディア運用に関するよくある質問
QBtoBのオウンドメディアはどのようにして成果を出せば良いですか?
BtoBのオウンドメディアで成果を出すためには、まずはターゲットや目的を明確にしたうえで、自社の強みとなる独自のコンテンツを制作します。SEO対策をしながら定期的な発信を続け、安定した見込み客の流入を狙います。
QBtoBオウンドメディアの事例を知りたい
当社が支援させて頂いたクライアント様成功事例の場合ですと、クライアントに向けてホワイトペーパーの配置とCVリードの改善を提案しました。結果として、約6ヵ月の支援で問い合わせ数が4倍に増加し、月間注文数が倍増しています。
SEO対策を外注する際に発生する費用・料金相場や、対策内容について詳しく知りたい方は「SEO対策にかかる費用【まとめ完全版】料金相場と業者選定ポイントを徹底解説」をご覧ください。
「IT企業などの取引形式については、こちらの記事でも詳しく解説されています。あわせてご確認ください。参考:IT企業などの取引形式12種類 | BtoB、BtoC、CtoCなどと各代表事例 |株式会社パラダイムシフト」