医療(クリニック・病院)のSEO対策で守るべき鉄則
医院(クリニック・歯医者)が行うべきSEO対策についてご紹介します。
医院(医療系)に属するサイトのSEO対策は、競合各社も力を入れています。また、医院はGoogleの”YMYL(Your Money Your Life)”ジャンルに相当するため、SEO対策にも専門性が必要です。 詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
もし現在のSEO対策で大切な評価基準を理解できず、検索上位表示に苦戦されている方は、2024年最新のGoogleがサイトを評価する「ルール」と「評価基準」をまとめた「SEO対策やり方とは?初心者でも1から効率よく上位表示させる方法手順を網羅解説 」をご覧いただくとSEO対策を体系的に理解して頂けるかと思います。
関連記事:SEOキーワードの入れ方コツを公開。高確率で上位表示させる設定場所と数を伝授。
医療(クリニック・病院)のSEOで重要なポイント
CPCが高いKWの順位を向上させるためのサイト設計
クリニックがSEOを行うべき理由は「儲かるKWの広告費が他の業種と比べて高い」ことが挙げられます。 ホワイトニング、AGA等利益率の高いクリニックの場合は、月間のGoogle検索広告が1,000万円以上(年間1億円以上)というのが当たり前となっています。 医療に関するKWは、他の業種に比べて非常に高い傾向にあるので、SEOで獲得ができればその広告費を大きく削減したり、広告+SEOで集客することで多店舗展開も可能になります。
YMYLジャンルのSEO対策が必要
医院はGoogleの”YMYL(Your Money Your Life)“ジャンルに相当します。 健康やお金に関するジャンルは、一般的なKWに比べてサイトやページの信頼性や権威性が重視される稽古にあり、コンテンツを作るだけは順位が上がりにくい傾向にあります。 その指標としてE-E-A-Tが存在します。
薬機法の表記への配慮
一般ジャンルと医院のSEOやウェブライティングで異なる点が「薬機法への対応」です。 薬機法を遵守したサイトコンテンツの作成が必要になります。
近年、薬機法の表記に対しての取り締まりが強化されつつあり、個人・法人問わず薬機法違反として検挙される例も少なくありません。
SEOでメディア露出が高まると、薬機法にのっとって営業しているかどうか目を向けられやすくなっています。施術自体に問題はなくても、コンテンツが薬機法に抵触していると誤解を生む原因にもなるため、注意が必要です。
痛みや悩みの強さでの商圏の広さに注意する
クリニックにおけるKWは基本的に「診療名+地域」になります。 当然、都道府県(例:歯医者 兵庫県)で獲得できれば問題ないですが、検索ボリュームが大きくても労力と来院数が見合うかを考える必要があります。 例えば、先程の「歯医者 兵庫県」で上位表示が取れても、姫路市で虫歯治療をしたい方が神戸市まで足を運ぶかで考えると現実的ではありません。 一方、「インプラント 兵庫県」のような悩みや痛みが強く、高額な診療科目の場合、都道府県レベルの広域のKWで上位表示できれば来院につながる可能性があります。
医療(クリニック・病院)に強いHP制作会社に依頼する
特定業種のクリニック専門のHP 制作会社は存在するので、そちらに依頼するのも一つの手です。
こういったクリニック専門のHP制作会社に依頼するメリットは、「薬機法への対応がデフォルト」「地域KWをあげるためのSEOの最低限の施策」が備わっているからです。
特に、通常のHP制作会社の場合、薬機法に関わるジャンルは、受けていなかったり、割増料金を請求される、ライティングのリーガルチェックは依頼者側で行うことになる場合がほとんどです。
SEOコンサルに依頼する
誘導のようで申し訳ないですが、一定以上の来院数が見込めるKWで上位表示してる医院(クリニック)は必ずといって良いほど、SEOコンサルやSEOコンテンツマーケティングチームに依頼しています。
当社では、歯医者、AGAクリニック、皮膚科、医師の開業支援といった医療に関わるサイトをいくつもご依頼頂いております。
YMYLジャンルにおけるE-E-A-T対策
適切な被リンク対策
「〇〇 皮膚科」、「〇〇 歯医者」といった、地域KWを狙うに当たって、一番重要なのは被リンク対策(リンクビルディング)です。実態のない
サテライトサイトからリンクを大量に貼るというスパムリンクではなく、行政ドメインや地域に根ざしたビジネスを展開している他社との提携、商圏の被らない同業他社との提携がといった実態のあるリンクビルディングが現在のSEOのリンク獲得には重要な考え方になります。
関連記事:ドメインパワーの目安(平均)とは?上げ方・被リンク獲得手法を解説。
関連記事:SEO外部対策で実施すべきこと効果のない施策を解説
エビデンスへの適切な発リンク
単に適切なリンクビルディングによりドメインの信頼性を向上させるだけでは十分です。
コラムやサービスページでは、監修者や著者の情報を掲載し、ページごとの信頼性や権威性を高めることが重要です。
さらに、この著者情報をGoogleの検索エンジンに効果的に伝えるためには、JSON-LDを使用した「構造化データ」を活用することが推奨されます。この方法により、コンテンツの背後にある専門知識が検索アルゴリズムによって適切に評価されます。
医院について(about)ページの充実
医院の紹介ページは、ユーザーやGoogleに対して権威性と信頼性を伝えることができる医院のSEO対策にとって最重要な施策の一つとなります。
所属学会の明記、資格の紹介、院長の経歴等含めるべきポイントが多数存在し順位に大きく影響します。
著者情報の明記及び構造化データ作成
適切なリンクビルディングで、ドメインの信頼性を高めるだけでは、不十分です。
コラムやサービスページにも監修者や著者情報を掲載することで、ページ単での「信頼性」、「権威性」も重要です。
また、その著者情報を正しくGoogleの検索エンジンに伝えるためにも「構造化データ」というJ-son+ldを用いたbot向けの記述をすることが有効です。
SEO内部対策について詳しく知りたい方は、「SEO内部対策とは?の疑問を全て解決!初心者でもわかりやすく対策手順を図解」をご覧ください。
医療(クリニック・病院)のSEO対策流れ
弊社がご依頼を頂いた際に行う、医院(クリニック・歯医者)のSEO対策流れをご説明いたします!
獲得したいKWを選定する
まずは獲得したいKWを選定します。
狙う診療科目の決定
順を獲得したい診療科目名を決定します。
▼診療科目名の例(歯医者の場合)
・インプラント
・ホワイトニング
・入れ歯
▼診療科目名の例(皮膚科の場合)
・粉瘤(アテローム)
・ニキビ
・アトピー性皮膚炎
診療科目名だけでなく、「安い」「対面」「無料相談」「大手」「土日診療可能」等、事務所ならではの強みやアピールポイントを掘り起こすことで、獲得できるKWの幅が広がります。
関連記事:SEOキーワードの選び方。選定手順と効果的な戦略を解説
狙う地域KWの候補決定
獲得したい診療科目KWが決定すれば次は、「獲得したい地域」の選定になります。
都道府県KW(例 「インプラント 東京」)を狙うのか、市区町村(例 「インプラント 新宿」)レベルのKWを獲得するのか、まずは駅名レベル(インプラント 西武新宿駅)で狙うのかを決定します。
都道府県KWで最初から上表示できれば良いですが、事務所のスタッフリソースや現状のHPの作り込み度合い等で適切な地域を決定する必要があります。
どのページで獲得するか決定する
目標とするキーワード(KW)が決まったら、それぞれのページでどのKWをターゲットにするかを計画します。
これは「Preferred Landing Page(PLP)最適化」と呼ばれ、この段階の設計やリサーチが不十分だと、後にサイトの検索順位を十分に向上させることが困難になります。競合の調査だけでなく、現在のホームページで獲得しているキーワードの分析も、高い精度で行うことが成功への鍵です。
関連記事:SEOキーワードの入れ方コツを公開。検索上位させる設定場所と数を伝授
関連記事:SEO評価の高いタイトル付け方【完全版】文字数と設定手順を解説
ページコンテンツの修正・新規作成
どのページでどのKWを獲得するか決定したら、実際にそのページの修正を行なっていきます。
そのKWを狙うにあたって、適切なページがない場合は、新しくページの作成が必要になります。
構成作成・ライティング・イラスト実装・監修者情報の掲載等々行うべきことは多々ありますが、狙ったKWで上表示させるには一つ一つの工程をプロが介在して行う必要があります。
SEOライティングを詳しく知りたい方は、考え方とテクニック、ノウハウを全てまとめた「SEOライティングの基本!上位獲得が狙えるコツやテクニックを徹底解説」をご覧ください。
関連記事;コンテンツSEOの極意とは検索順位とCV数を向上させる戦略伝授
コラムの作成が不要な医院も多い
SEO業者と契約すると、コラムを作成しましょう!
と提案されることがありますが、これは「事務規模」によって適切な場合と不適切な場合があります。
大規模な医院で多数のスタッフや支店を構えている場合は、商圏が広いため身近な地域名だけでなく、都道府県レベルで獲得する労力をかけてもコストと見合う可能性があります。
また、美容皮膚科やAGAクリニックのようにLTVや一回の客単価が高い場合も有効です。
しかし、小規模な医療法人や医院の場合は地域の見込み客を獲得できれば十分であり、競合もSEOに力を大きく入れてないのであれば作成する必要はありません。
コンテンツSEO概要や上位表示させる具体的な記事作成方法を知りたい方は、SEO対策の記事書き方【19原則】文章構成の作成方法を詳しく解説をご覧ください。
テクニカルSEO内部対策
テクニカルSEOとは「ユーザーには見えないが、Googleのbotに情報を正しく伝えるための施策」になります。HP制作会社は、HP制作の専門家ですが「SEOに強いHP制作の専門家」ではありません。
テクニカルSEOは、SEOコンサル等専門家ではないと分からないことが多いため、順改善のためには必要なプロセスになります。
サイト内部のマイナス要素を消す
Google検索での順の決まり方は、大きく分けて3つに分類されます。
「ドメイン評価」+「ページ評価」-「サイトのマイナス」
※分かりやすく表現するために、一部正確性を欠いた表記ですが、順向上には問題ありません。
【サイトテクニカルなマイナス要素例】
・重複するタイトルのページが存在する
・重複するコンテンツページが存在する
・robots.txtの記述が間違っている
・ページスピードが遅い
・文字が小さすぎる
・ページの重要な部分が画像で作成されている
・サイトがSSL化されていない
・内部リンクが存在しないページにつながっている
内部リンクのアンカーテキストの最適化
各ページへのリンクのアンカーテキストに「狙うたいKW」が入っていることは、内部SEOでは重要です。
Googleのアルゴリズムはページの内容だけでなく、そのページへのリンクに含まれているKWも順ファクターの一つとして考慮していると推察されています。
パンくずリストやページ同士の内部リンクのアンカーテキストを最適化できるHP制作会社さんも一部いますが、多くのサイトでは最適化されていないのが現状です。
内部リンクの傾斜(リンクジュース)の調査
サイト設計するにあたって、内部リンクの傾斜(リンクジュース)も重要なファクターとして考えられています。
内部リンクが集まっているページを重要なページとして認識するためです。
しかし、HPで実際に貼られている内部リンクの数と公式の計測ツールであるGoogle SearchConleで認識されている数が乖離していることが良くあります。
内部調査を行い、最適化することでTOPページの順が向上することが多々あります。
【最後に】当社サイト 主要キーワード順位状況
以下は、当社サイトの主要検索キーワード順位状況です。
自社サイトのSEOキーワード順位の結果が示す通り、私たちの専門性と経験を駆使して、サイト立ち上げから約2年で顕著な検索順位上位表示を実現しました。最新のSEO戦略と緻密なキーワード分析を組み合わせることで、お客様の可視性を高め、競合他社との差別化を図ります。
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