被リンクのSEO効果とは?被リンク獲得方法17選

SEO外部対策は、ウェブサイトの外側で行われる検索エンジン最適化活動であり、外部サイトからのリンク獲得はSEO対策においてとても重要な要素です。この記事では、外部リンクの重要性、効果的な獲得戦略、そしてそのSEOへの影響について詳しく解説します。

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外部リンクとは

外部リンク(バックリンク)とは、他のウェブサイトからあるウェブサイトへのリンクのことを指します。 外部リンクは、インターネット上でのウェブサイト間の接続を形成し、ウェブページやドメイン間のユーザーの行き来や評価の受け渡しが可能になります。

SEOに効果のある外部リンク基準とは

SEOで順位向上に効果のある外部リンクの基準について、お伝えします。

信頼性のあるドメインか

信頼できるドメインからのリンクは、SEOにおいて高い価値を持ちます。 官公庁ドメイン(go.jp)や、大学ドメイン(ac.jpドメイン)、または業界内で権威のあるウェブサイトが含まれます。これらのドメインからのリンクは、ウェブサイトの信頼性を高める効果があります。

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関連するビジネスを行なっているか

リンク元のウェブサイトが自分のビジネスやコンテンツと関連性があるかどうかも重要です。関連性の高いドメインからのリンクは、ウェブサイトがその分野で関連性と権威を持っていることを示します。

アンカーテキストにKWが含まれているか

アンカーテキストにキーワードが含まれているリンクは、そのキーワードに関連するコンテンツへのリンクとして検索エンジンに認識されます。適切なキーワードを含むアンカーテキストは、順位向上の重要なファクターとなります。

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リンクの前後のテキスト

リンクが置かれているコンテキストも重要です。リンクの前後にあるテキストは、そのリンクが提供するコンテンツの関連性や価値を検索エンジンに伝えます。

dofollowリンクか

「dofollow」リンクは、検索エンジンにリンク先への信頼と権威を伝達します。これらのリンクは、SEOに直接的な影響を及ぼし、リンク先のウェブサイトの検索ランキングを向上させる可能性があります。

リンク元のIPアドレス数

リンク元のIPアドレスの多様性は、リンクビルディングの自然さを示します。 異なるIPアドレスからのリンクは、自然なリンクグラフの構築に役立ちます。

上記数値は、過去1年間の当社の被リンクの数です。
被リンクが216件に対し、参照ドメイン数は83件です。
IPアドレスが異なるドメインからの被リンクが多いほど、評価される傾向にあります。

リンクグラフの形

リンクグラフは、ウェブサイト間のリンクパターンを示します。自然なリンクグラフは、ウェブサイトが多様なソースからリンクを受けていることを示し、SEOに好影響を及ぼします。

リーセンシー

リンクの「リーセンシー」、つまり最近生成されたかどうかも重要です。最近獲得されたリンクは、ウェブサイトの現在の関連性と活動を Googleに伝えることができます。

被リンクの種類

被リンク(バックリンク)にはいくつかの異なるタイプがあり、各々が異なる目的とSEOへの影響を持っています。主要な種類は以下の通りです。

dofollow

「dofollow」リンクは、検索エンジンのクローラーにリンク先のページへの評価を渡すタイプのリンクです。 「dofollow」リンクリンクは、リンク元のウェブサイトからリンク先のウェブサイトへ「リンクジュース」または権威性を伝達します。

nofollow

「nofollow」リンクは、検索エンジンのクローラーにリンク先のウェブサイトへの評価を渡さないタイプのリンクです。リンクを置くウェブサイトがリンク先のウェブサイトを直接「推薦」しない(紹介はするけど、評価は渡さない)場合に使用されます。

sponsored

「sponsored」リンクは、広告やスポンサーのコンテンツ内のリンクで使用されます。これは、検索エンジンにそのリンクがスポンサーシップや広告の関係で作られたものであることを示します。 アフィリエイトリンクは、「sponsored」をつけることが推奨されています。

UGC

「UGC」(ユーザー生成コンテンツ)リンクは、フォーラム投稿、コメント、ブログ投稿などユーザーによって生成されたコンテンツ内に見られます。これは、リンクが自発的なユーザーの参加によって作成されたことを示します。

被リンク獲得の具体的な手法17選

汎用的なアタックリストの構築

アタックリストとは、リンク構築のためにターゲットとなるウェブサイトのリストです。 具体例を挙げると、以下のとおりです。

このリストは、業界関連のブログ、ニュースサイト、インフルエンサーのウェブサイトなどを含むべきです。リストを作成する際は、ウェブサイトの権威性、関連性、トラフィックなどを考慮に入れます。

競合とのリンクギャップの分析

競合他社が取得しているが自社サイトでは取得していないリンクを特定することで、リンク構築の機会を見つけることができます。 これは、SEOツールを使用して競合のバックリンクプロファイルを分析し、自社のプロファイルと比較することで実現できます。

前述した当社のリンクは、ahrefsというツールを使用して分析しています。
競合のドメインを入力すると、競合の被リンク数が把握できるため、リンク構築に最適です。

リンクされていないブランドへの言及

ウェブ上で自社のブランド名や製品が記載されているがリンクされていない場合、そのウェブサイトのオーナーに連絡を取り、リンクを追加してもらうよう依頼することが有効です。

その際は、指名検索をすると効果的です。
自社ブランド固有の名前であれば、他社製品が表示されることは少なく、掲載されているメディアを特定できます。

あるいは、自社ブランド名をセミコロンで囲んで、完全一致で検索する方法もあります。

当社の名前を完全一致検索をすると、公式サイトや求人サイト、比較サイトなどが出てきました。
検索結果から、被リンクを飛ばしていないサイトを見つけて依頼することで、被リンクがもらえる可能性があります。

リンクが切れているページへの差し替え依頼

リンク切れページを見つけ、そのウェブサイトのオーナーに連絡を取り、リンク切れを指摘し、自社の関連するページへのリンクに差し替えを提案することも有効な戦略です。

その際も、ツールを使うことで簡単にリンク切れを特定できます。

当社のサイトで調べると、引用元がリンク切れを起こしていました。
リンクが貼られているサイトを探し、ツールを使って検索することで、リンク切れを起こしているページを特定できるので、指摘するなりするとよいでしょう。

リンク先の貼り替え依頼

他社の製品やサービスへのリンクがある場合、自社の同等または優れたページへのリンクに置き換えを提案することができます。これには、自社のコンテンツや製品がなぜ優れているかを説得力を持って伝える必要があります。

一次情報となるコンテンツを発信する

独自の調査やデータ、専門知識を提供するコンテンツは、他のサイトからの引用やリンクを引き付けるのに効果的です。 一次情報は価値が高く、共有されやすいためです。

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良質な解釈を加えたコンテンツを作成する

一次情報を集めることは、業界によって難しいケースや人材のリソースの問題で難しいケースがあります。 その際には既存の情報やデータに対して、独自の洞察や解釈を加えることで魅力的なコンテンツを作り、シェアやリンクを獲得しやすくなります。

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同業他社との業務提携および紹介ページ作成

業界内で協力関係を築き、相互に紹介ページを作成することは、関連性の高いリンクを獲得する良い方法です。 例えば、レンタルオフィスの場合は会員となる人はその地域に住む人なので、異なる市区町村や都道府県同士のレンタルオフィスで提携すれば売上を減らすことなく、被リンクを獲得することができます。

ビジネスアソシエーションリンク

ビジネスアソシエーションリンクは、業界団体やビジネス関連組織からのリンクを指します。これらのリンクは、高い信頼性と権威性を持っているので獲得したいリンクになります。 参加する業界団体やイベント、会議で積極的に関与し、自社ウェブサイトへのリンクを獲得することが目標です。 参加して、申請するだけで獲得できるリンクも多々あるので、リサーチして獲得したいリンクになります。

クチコミサイト 掲示板からのリンク

クチコミサイトや掲示板での製品、サービスの言及は、自然なリンク獲得の機会です。 ユーザーの生成するコンテンツ(UGC)を活用し、製品に対するポジティブな評判を構築することが重要です。 例えば、大企業であれば退職者のクチコミサイト等からのリンクがあるのに対して、中小企業であればなかったりします。

監修者としてリンクをもらう

専門家としての知見や経験を活かし、記事や研究の監修者として名前を掲載し、ウェブサイトへのリンクを獲得する戦略です。 この方法は、専門性を示し、信頼性のあるリンクを生み出すのに効果的です。業界関連の出版物や研究に積極的に関与することが求められます。

監修を依頼して、リンクをもらう

高い専門性を持ち、トラフィックを獲得しているサイトを持つ専門家に監修を依頼して、そのサイトからリンクをもらうのも方法の一つです。 ライティングと監修お願いすれば、費用はかかりますが社内の工数を抑えて被リンクのついた専門性の高い記事を作成することが可能です。

デジタルPR活動

デジタルPR活動は、オンラインメディアやニュースサイトにプレスリリースを配信し、自社の製品やサービスを露出させる戦略です。 新製品の発表、重要な業務提携、イベントなどのニュースを積極的に発信し、メディアからの言及とリンクを獲得します。

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無料ツールの解放

無料ツールやリソースを提供することで、ユーザーに価値を提供し、自然とリンクを得る戦略です。 例えば、業界関連の計算ツール、テンプレート、教育的なガイドなどが挙げられます。これらのツールやアプリは共有されやすく、多くのリンクを生み出す可能性があります。

サプライヤーリンク

ビジネスパートナーやサプライヤーからのリンクを獲得する方法です。これらのリンクは、自社のビジネスネットワーク内で自然に獲得できるものであり、相互のビジネス関係を強化すると同時に、信頼できるリンクソースとなります。 もし 、 貴社が他社の製品を販売しているなら 、 貴社サイトへの権威性あるバックリンクを獲得する絶好のチャンスかも知れません 。

リスティクルリンク構築

リスト形式の記事(リスティクル)で自社製品やサービスを紹介し、リンクを獲得する戦略です。 例えば、「業界ベスト10」のようなリストで自社の製品を取り上げ、読者に価値を提供しつつ、自然なリンクを促します。

スカイクレバーテクニック

スカイスクレイパーテクニックは、特定のキーワードで高ランキングの人気コンテンツを特定し、それを基に質を向上させた上位コンテンツを作成するSEO戦略です。 競合の既存コンテンツよりもリッチなコンテンツは、オリジナルより価値があり、その後のリンクビルディングによって、ウェブサイトの検索エンジンでの可視性と権威を高めます。

被リンク獲得しやすい工夫

被リンクを獲得する際の工夫があるので、それぞれ紹介します。

権威性のある監修者を起用する

権威ある監修者や専門家を記事やコンテンツの監修に起用することで、そのコンテンツの信頼性と価値が高まります。 専門家が監修することで情報ソースとしての信頼性が増し、他のウェブサイトやメディアによる引用やリンクを促進する可能性があります。

SNSシェアボタンを設置する

ウェブサイトやブログ記事にソーシャルメディアのシェアボタンを設置することで、訪問者がコンテンツを簡単に共有できるようにします。これにより、SNS上での露出が増え、間接的に被リンク獲得の可能性が高まります。

SNS広告で記事を拡散する

ソーシャルメディア広告を利用して、特定のターゲットオーディエンスにコンテンツを広めます。これにより、より広範なオーディエンスにリーチし、関心を持つ人々からのリンク獲得の可能性を高めます。

インフグラフィックを意識する

インフォグラフィックは、情報を視覚的に魅力的かつ理解しやすい形で提供するコンテンツです。 例えば、一次情報をデータとして持っている場合、その情報をグラフや画像に加工してわかりやすくすることで、拡散されリンクの獲得につながるケースがあります。

リンクチェックにおすすめのツール

被リンクチェックに有効なツールを3つご紹介します。

GoogleSearch Console

Search Consoleでは、「リンク」セクションを通じて、ウェブサイトへの外部リンク(被リンク)の情報を確認できます。これには、どのウェブページが最もリンクされているか、どのウェブサイトがリンクを提供してくれているかなどの情報を見ることができます。

sumrush

「バックリンク分析」ツールを使用すると、ウェブサイトへの被リンクの数、種類、そしてそれらがどのドメインから来ているかを確認できます。 また、backlinkgap機能を使えば、自社サイトの被リンクと競合他社を比較してリンク戦略を分析するのにも使えます。

ahrefs

「サイトエクスプローラー」機能を使用して、特定のウェブサイトへの被リンクを詳細に調査できます。 リンクされているページ、リンクの種類、ドメインの権威度など、多くの指標を見ることができます。

トップページでは、対象ドメインを入力することで、被リンク数と参照ドメイン数を確認できます。

それぞれクリックすることで、どのサイトからリンクが飛ばされているのかも確認可能です。

自社メディアだけではなく、競合メディアのリサーチも可能であり、他社と比較して獲得できていないリンクを調べるいい機会にもなります。