BtoB企業がSNS広告を活用する5つのメリットとは?
「BtoB企業でもSNS広告に取り組むべきなのだろうか」
「どのようにSNS広告を導入すれば良いかわからない」
認知の拡大を目指す場合、BtoB企業でもSNS広告は非常に重要です。検索で表示されるリスティング広告と異なり、多くのユーザーに広告を見てもらうことができます。
本記事では、BtoB商材のWeb広告運用代行を専門とする当社が「BtoB企業がSNS広告を活用する5つのメリット」を説明し、おすすめのSNSや導入手順などを紹介します。
SNS広告とは
SNS広告とは、SNSを使って配信する広告のことです。国内ではBtoCのイメージがありますが、SNSの本場であるアメリカではBtoBによる広告が盛況です。
アメリカのマーケティング会社Sagefrog Marketing Groupによると、2022年において「最も実施されたマーケティング手法」は「SNSもしくはSNS広告」とわかっています。
このように、定番であったSEOやメールによるマーケティング(メルマガ)を抜き1位に君臨しています。
国内においてSNS広告は、まだまだメジャーな方法とはいえません。ただ、サイトエンジン株式会社の調査によると、約2割の企業が「SNSを情報源としている」と回答しています。
以上のことから、BtoB企業でもSNS広告に力を入れるのは「けっして無駄ではない」といえるでしょう。
BtoB企業における広告プロモーションの重要性や、相性の良い広告一覧や運用方法を知りたい方は、「BtoB広告プロモーションおすすめ媒体12選!運用方法や成功事例を解説」をご覧ください。
BtoB企業がSNS広告を活用するメリット
BtoB企業がSNS広告を活用するメリットは主に5つあります。
- 簡単に始められる
- 細かくターゲット設定できる
- PDCAを回しやすい
- フォロワーを作ることができる
- 検索ユーザー以外に広告を届けられる
簡単に始められる
SNS広告は比較的簡単に始めることができます。例えば、Facebook広告の場合、広告アカウントを作成し、配信したいターゲット層を設定するだけです。極端にいうと、画像1枚だけでも広告を出稿することが可能です。
さらに、テレビCMのように莫大な予算を用意する必要もありません。クリック課金のSNS広告を選択すれば、クリックされない限り費用が発生しないため、広告費を最小限に抑えることができます。このような手軽さがSNS広告の大きなメリットといえるでしょう。
関連記事:ディスプレイ広告とは?4つのメリットとリスティング広告との違いを解説。
細かくターゲット設定できる
SNS広告は細かくターゲット設定できる点も特徴の一つです。Facebook広告を例に挙げると、3つの設定項目があります。
設定項目 | 内容 |
コアオーディエンス | 年齢や地域、興味・関心などの条件でターゲットを設定できる |
カスタムオーディエンス | 自社のビジネスとなんらかの接点がありユーザーに広告を配信できる |
類似オーディエンス | 既存顧客と似たユーザーに広告を配信できる |
テレビ・ラジオCMや交通広告などは、多くの方に認知してもらえる一方でターゲット設定はできません。しかし、SNS広告はこのように「誰に広告を届けるか」を設定することができます。そのため、最適な広告費で高い効果を得ることができるでしょう。
関連記事:【2023年最新】BtoB企業にFacebook広告がおすすめな理由とは
PDCAを回しやすい
SNS広告はPDCAを回すことも容易です。リアルタイムでデータを収集できるためです。
Facebookの場合、次のようなイベント(顧客の反応)を測定することができます。
イベント例 | |
支払い情報の追加 | 請求情報の保存ボタンをクリックした |
カートに追加 | 「カートに追加」などのボタンをクリック/タップした |
ウィッシュリストに追加 | 「ウィッシュリストに追加」などのボタンをクリック/タップした |
登録完了 | メールマガジンに登録した |
問い合わせ | メールフォームから面談を申し込んだ |
製品のカスタマイズ | 設定ツールやアプリケーションを使用して製品をカスタマイズした |
寄付 | 団体や慈善活動に寄付した |
場所の検索 | 気になる商品を検索した結果、売られている店舗を発見した |
チェックアウト開始 | 「チェックアウト」などのボタンをクリック/タップした |
リード | 資料の請求やお試しプランの加入をおこなった |
購入 | 「ありがとうございました」などの確認ページを表示した |
日時を指定 | 店舗を予約した |
検索 | サイトやアプリなどで検索した |
トライアル開始 | 無料トライアルを開始に申し込んだ |
応募 | サービス、プログラムなどに応募した |
サブスクリプション登録 | サブスクリプションを開始した |
コンテンツビュー | 商品ページやランディングページに遷移した |
参考:Metaビジネスヘルプセンター|Metaピクセル標準イベントの仕様
つまり、「サイトを訪れた何人のユーザーが資料請求したか」「何回検索したか」「何をカートに入れたか」を明らかにすることが可能です。
また、SNS広告は配信範囲や配信時間帯を細かく設定することもできます。「どの時間帯が効果的なのか」「どのオーディエンスにアプローチすれば良いのか」などの仮説検証ができるため、PDCAを回し常に最適化を目指すことができるでしょう。
フォロワーを作ることができる
SNS広告はフォロワー獲得にも役立ちます。フォロワーを増やすことができれば、認知度や信頼性の向上につなげられるでしょう。
さらに、見込み客との交流が増えるため、口コミやフィードバックをもとに製品・サービスの改善や新商品の開発に役立てることができます。
検索ユーザー以外に広告を届けられる
リスティング広告の場合、基本的に特定のキーワードで検索したユーザーにしか表示されません。そのため、顕在層を獲得する手法としては重要ですが、認知の拡大には向いていないという特徴があります。
一方、SNS広告はSNSを閲覧している際に広告を表示できるため、検索ユーザー以外にも広告を届けることができます。リスティング広告と並行して利用することで、顕在層にも潜在層にもアプローチすることができるでしょう。
BtoB企業におすすめのSNS広告
BtoB企業におすすめのSNS広告は以下の4つです。
最もおすすめなのがFacebook広告です。その理由は広範なターゲット層にリーチすることができるためです。
Facebookは月間20億人以上のアクティブユーザーを抱え、ビジネスマンや含め経営者や専門家も多く利用しています。2023年においても、最も利用者が多いSNSはFacebookです。
さらに、Facebook広告はInstagramにも広告を出稿することができます。つまり、FacebookとInstagramという巨大なプラットフォーム2つで広告を配信することが可能です。
SNS広告を始める場合、まずはFacebook広告から検討することをおすすめします。
関連記事:【2024年最新】BtoB企業にFacebook広告がおすすめな理由とは
認知の拡大に適しているのはTwitterです。Twitterはリツイートなどのいわゆる”拡散機能”が備わっているため、数多くのユーザーに自社の広告を見てもらえます。また、リアルタイムでコミュニケーションできるため、リードのエンゲージメントにいち早く反応できる点も大きなメリットです。
ただ、Twitter広告は拡散されやすいからこそ炎上のリスクもある点に注意しましょう。広告を配信する際は、クリエイティブの中身だけでなく普段の投稿にも「おかしな点はないか」と確認することをおすすめします。
海外を視野に入れる場合、LinkedInがおすすめです。国内では知名度がありませんが、アメリカではBtoBの分野でFacebook以上に利用されています。
LinkedInは全世界で「9億人のユーザーがいる」といわれています。つまり、LinkedIn広告を利用すれば、9億人のユーザーから認知してもらえる可能性があるでしょう。
ただし、国内の会員数はわずか数百万人程度しかいません。国内でSNS広告を配信する場合、他のプラットフォームを利用しましょう。
BtoB企業がSNS広告を導入する流れ
BtoB企業がSNS広告を導入する流れは主に以下のとおりです。
- 目的や目標を決める
- ターゲットとペルソナを整理する
- 広告を出すSNSを選定する
- 効果を分析して検証する
目的や目標を決める
まずは目的や目標を決めましょう。マーケティングははじめに目的や目標を決めて、必要な戦略や広告を逆算して選定するという流れが基本です。
SNS広告の主な目的は以下のとおりです。
- 認知の拡大
- リード獲得
- 売上の向上
- サイトのPV数増加など
目標にはKPI(Key Performance Indicator)として、具体的な数字を設定しましょう。KPIを設定することで、数値をもとに広告の効果を測定できます。
関連記事:【BtoB】リード獲得施策一覧まとめ。成功させるためのポイントを解説。
関連記事:BtoBデジタルマーケティングの成功事例8選!重要な手法や推進方法を解説
ターゲットとペルソナを整理する
次にターゲットとペルソナを整理します。大まかなターゲットをイメージし、そこから狙うべきペルソナを作り込みます。
ターゲット | ペルソナ |
都内の大手企業 | 業種:製造業 規模:売上100億円超 担当者の役職:課長〜部長もしくは意思決定者 興味・関心:社内のDX化 |
特に大切なのはペルソナです。ペルソナを設定することで明確な人物像に基づいたメッセージや広告デザインを作成でき、効果的な広告展開が可能となります。
ペルソナ設計でありがちなミスは「ありふれた人や企業をペルソナに設定してしまう」という点です。例えば「上場企業」「大手企業」といったペルソナだと解像度が低く、具体的な打ち手や戦略を見つけられません。マーケティング施策を講じる前に、しっかりと具体的なペルソナを作り出すことが大切です。
「BtoBマーケティングとはなにか」、実施するために重要な戦略や基本的な考え方、具体的な手法についてまず知りたい方は「BtoBマーケティングとは?基本戦略と手法20選【成功事例付】」をご覧ください。
ペルソナ設計方法、ペルソナに対しての媒体選定方法やコンテンツ設計方法を詳しく知りたい方は、「BtoBでコンテンツマーケティングを成功させる方法」をご覧ください。
広告を出すSNSを選定する
次に、広告を出すSNSを選定しましょう。具体的には、次の選定方法がおすすめです。
SNSの選定方法 |
これからSNS広告をはじめる:Facebook広告 認知を高めたい:Twitter広告 海外展開したい:LinkedIn広告 |
迷う場合、まずはFacebook広告からはじめてみましょう。Facebook広告は最も多くのユーザーに届くため効果検証しやすく、広告運用の基本を身に付けることができます。
効果を分析して検証する
広告は「配信して終わり」となるものではありません。効果を分析して検証することが大切です。
効果検証で大切なのは「1つの期間を短くする」という点です。例えば、効果検証するにあたって「とりあえず1年は様子を見よう」と考えるのは良くありません。マーケティングは短く期間を決め、PDCAを高速回転させることが基本です。
できれば1ヵ月、長くても3ヵ月を目処に分析と改善を繰り返しましょう。「どのように分析すればいいかわからない」という場合、外注が一般的です。
BtoBのSNS広告運用ならリードナイン
BtoBの広告運用代行なら、リードナインにおまかせください。当社は国内トップクラスを誇る”BtoBマーケティング専門のWebマーケティング会社”です。
当社の強みは3つあります。
- SNS広告だけでなくリスティング広告にも対応できる
- Webマーケティング調査を実施し適切なゴールを決める
- 広告運用以外にも包括的なサポートができる
SNS広告だけでなくリスティング広告にも対応できる
本記事で解説したとおり、SNS広告は基本的に認知の拡大に向いている一方で、リスティング広告に比べるとコンバージョン率が低くなります。広告の効果を最大化するためには、リスティング広告とSNS広告の同時並行がおすすめです。
当社はリスティング広告の制作から運用、分析まですべて対応できます。さらに、広告の遷移先であるLP(ランディングページ)の制作も可能です。
BtoBリスティング広告運用の考え方やクリック率を高める広告文作成方法、運用時のポイントを知りたい方は、「【BtoB企業必見】リスティング広告で効果を高める7つのポイントを解説」をご覧ください。
Webマーケティング調査を実施し適切なゴールを決める
マーケティングで最も大切な点はゴールを決めることです。ゴールが不明瞭だったり適切でなかったりすると無駄に予算がかさんでしまううえに、十分な効果が発揮されません。
当社は決まりきったやり方を当てはめるのではなく、企業ごとにヒアリングを徹底し、オーダーメイドでゴールを決めます。企業規模や業種などからKGI(ゴール)を設定し、必要なKPIやリード獲得数を決定します。
広告運用以外にも包括的なサポートができる
当社の強みは広告運用だけではありません。次のようなサポートも可能です。
- SEO対策
- リード獲得支援
- サイト解析
- インサイドセールス支援など
企業によっては「SNS広告よりSEO対策のほうが向いている」というケースも少なくありません。例えば、検索ボリュームが多い業種の場合、SEO対策することで毎月一定の集客を期待できるでしょう。
実際に、当社はSEO対策においてさまざまな成功事例があります。例えば、当社の取引先であるOKデザイン株式会社様はたった6ヵ月の支援で問い合わせ数が毎月4倍、受注数が2倍になりました。
まずは簡単なご相談でも構いませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
必ず1つは新たな発見/情報をご提供します
関連記事:【事例付き】BtoB企業のSEO対策で重要になるポイント、導入手順とは?
BtoBのSNS広告に関するよくある質問
- QBtoBのSNS広告の費用相場は?
- QBtoBのSNS広告の効果は?
- QSNS広告のターゲット層は?