ECサイトでするコンテンツマーケティングとは?メリット・やり方を解説
自社ECサイトを運営して集客をする場合、コンテンツマーケティングが必要になります。
実際、ECサイトのサブディレクションドメインでオウンドメディアを開設する企業も増えており、ECサイトに関連するコンテンツや情報を発信しています。
ECサイトでコンテンツマーケティングをすることによって、アクセスが増えるほか、自社商品・サービスの購入につながるからです。
この記事では、ECサイトでできるコンテンツマーケティングのやり方や、具体的な事例について紹介するので参考にしてください。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングは、さまざまなコンテンツを使用してマーケティングをする手法のことを指します。テキストコンテンツや動画、ダイレクトメールなどがその例としてあげられ、集客したい顧客層や目的によって手法を使い分けることが大切です。
また、集客だけではなく、顕在層や既存顧客に向けてのリード獲得などでも実施できる手法です。
具体的には、以下の方法が挙げられます。
【コンテンツマーケティングの例】
- 集客目的でのコンテンツSEOの作成
- 商品やサービスの説明動画・画像を作成して配信
- 無料セミナーやウェビナーの実施
- Web上で無料ダウンロードできる資料・ツールの配布
集客の段階で、ユーザーに対してコンテンツを提供することで、その商品やサービスに興味を持ってもらうことが可能です。コンテンツを配信し続けると、購入やサービスの登録を促進できるため、多くの企業のオウンドメディア・ECサイトで行われています。
コンテンツマーケティングに関しての詳しい情報は、以下の記事でまとめています。
>>コンテンツマーケティングとは?具体的な手法・成功事例・目的設定を徹底解説
ECマーケティングとの違い
コンテンツマーケティングとは別に、ECマーケティングがあります。
ECマーケティングは、コンテンツマーケティングの一種です。
ECサイトに特化したマーケティングのことを指し、以下のような方法を使って集客・成果を伸ばしていきます。
【ECマーケティングの手法】
- Web広告の出稿
- ECサイトのデザイン調整・改善
- SEO対策
集客をして認知度を高めたり、商品の購入を促進したりと、売れるECサイトにするマーケティングのことです。
ECサイトにおけるコンテンツマーケティングでは、最終的にはサイトへの訪問を誘導したり、購入につなげたりすることが目的です。
実施する手段や方法は異なるものの、ECマーケティングもコンテンツマーケティングの一部といえるでしょう。また、ECサイトではコンテンツSEOを行うこともあり、詳しい対策については以下の記事でまとめています。
コンテンツSEOとの違い
コンテンツSEOとECサイトのコンテンツマーケティングは、意味や目的などがやや異なります。
まず、コンテンツSEOは、対策キーワードに対して、ユーザーが求める情報やコンテンツを提供し、検索エンジンで上位を獲得することです。
「SEO 外注」というキーワードで上位を獲得すると、SEOの外注を検討しているユーザーをサイトに流入でき、コンサルティングやセミナーへの誘導がしやすくなります。
ECサイトのコンテンツマーケティングと比べると、コンテンツを提供して商品やサービスにつなげるという点では同じですが、以下の点が異なります。
コンテンツマーケティング | コンテンツSEO | |
コンテンツの種類 | Webサイト、SNS、メールマガジン | Webサイトのみ |
ターゲット層 | 潜在層がメイン | 顕在層がメイン |
目的 | 認知度向上・集客 | 検索上位を獲得すること |
コンテンツSEOでは、媒体がWebサイトに限定されていることに対し、コンテンツマーケティングはコンテンツを作成できる媒体なら、すべてが対象です。
(例:Instagram、TikTok、YouTubeなど)
また、コンテンツマーケティングの多くは集客フェーズで実施することが多く、潜在層がメインターゲットです。コンテンツSEOも集客キーワードの場合は同様ですが、検索意図を把握して上位表示を狙うことが多く、顕在層がターゲットです。
いずれも最終的な目標が、商品の購入やサービスの登録ですが、コンテンツSEOは上位表示が目的です。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOをうまく組み合わせると、上位表示による集客が狙いやすくなります。
コンテンツSEOについての詳しい内容は、以下の記事でまとめています。
>>コンテンツSEOの極意とは検索順位とCV数を向上させる戦略伝授
ECサイトにコンテンツマーケティングが必要な理由
ある程度集客があるECサイトでも、コンテンツマーケティングは実施するべきです。
理由は、以下のとおりです。
【ECサイトにコンテンツマーケティングが必要な理由】
- サイトの認知度向上
- リピーターの増加
- サイト集客の増加
- 顧客の購買意欲を高める
- 潜在層・顕在層の獲得
ECサイトのCV地点は商品の購入であり、購入に至るまでユーザーはさまざまなフェーズがあります。ネームバリューがないECサイトだと、ユーザーを信頼させるところから始める必要があります。
これらを踏まえたうえで、理由を参考にしながらコンテンツマーケティングを実践しましょう。
サイトの認知度向上
ECサイトのコンテンツマーケティングでは、サイトの認知度を向上する目的で行います。
認知度がないECサイトは、ユーザーから知られることなく、集客にもつながりませんし、売り上げにもつながりません。
そのため、ECサイトにてコンテンツマーケティングを実施して、まずは自社サイトを知ってもらうところから始めましょう。
例えば、自社のECサイトのドメインを使用してコンテンツSEOをするとします。
商品に関連したキーワードで上位を獲得すると、サイトに集客できます。
この時点では、商品の購入につながることは考えずに、コンテンツを通して商品やブランドについて知ってもらうことを目的にしましょう。
リピーターの増加
ECサイトのコンテンツマーケティングでは、リピーターを増加させる目的でも行います。
ユーザーに対してコンテンツを提供して、ニーズを満たすことで、ファン化が可能です。
ECサイトと相性がいいコンテンツマーケティングだと、SNSが挙げられます。
自社のInstagramを開設し、商品やサービスに関する投稿をしたり、料金が割引になるクーポンを配布したりすることで、ユーザーもリピーターになります。
ここで重要なことは、継続的に情報を発信することです。
ユーザーにとって有益なコンテンツを発信し続けることで、ブランドの認知度が高まるだけではなく、口コミが広がるなどして、サイトの信頼度も高まります。
結果として、ユーザーにとって愛着があるサイトになり、リピーターも増加するわけです。
サイト集客の増加
ECサイトにおいて、集客は非常に重要な役割があります。
集客しないことには売り上げにつながりませんし、コンテンツを発信して集客をしましょう。
発信するコンテンツにもよりますが、以下があげられます。
【サイトの集客につながるコンテンツの例】
- SNSにて商品を紹介する
- 短編動画を配信する(例:YouTubeShorts、TikTokなど)
- 口コミ・レビュー
近年、YouTubeShortsやTikTokによる自社ブランディングをしている会社も増えており、ECサイトというよりは、企業のブランディングをしている会社も少なくありません。
動画を閲覧したユーザーに対し、価値があるコンテンツ(動画など)を提供することによって、興味を持ったユーザーがECサイトに訪れる可能性があります。
コンテンツを継続的に発信して、その数が増えるほど集客にもつながります。
顧客の購買意欲を高める
ECサイトでのコンテンツマーケティングでは、顧客の購買意欲を高められます。
商品ページには、商品の魅力を説明するような文章を書きますが、すべての魅力を伝えることは難しいです。そこで以下の方法を使うと、顧客の購買欲を高められます。
【顧客の購買意欲を高める方法】
- サイト内の記事にて使用したレビューを書く
- 公式SNSにて商品の使い方やレビューを投稿する
- InstagramやTikTokの動画配信で商品の説明をする
ECサイトは、自宅にいながら商品を購入できるというメリットがある反面、手に取って商品を確認できないというデメリットがあります。
アパレル品を例に挙げると、サイズ感や質感などが気になりますが、商品の説明文だけでは不足しています。そこで、テキストコンテンツや動画配信などを使用して、商品の魅力を最大限に伝えるコンテンツを作成すると、ユーザーの購買意欲を促進できます。
潜在層・顕在層の獲得
コンテンツマーケティングは、ユーザー層を3つに分類します。
非認知層は、商品について一切知らないユーザーです。
興味関心もないユーザーなので、商品について知ってもらうために、Q&Aや悩み解決コンテンツなどを作成する必要があります。
潜在層は、商品について興味はあるものの、深く知らないユーザーです。
すでに興味関心があるため、商品を紹介するコンテンツや、特徴を紹介するコンテンツを作成することで、比較検討に移行する可能性があります。
顕在層は、商品について興味があり、商品についてもある程度知っていて、購入を検討している・比較検討しているユーザーです。
ECサイトの場合は、クーポンを配布したり、商品を使ったレビューやお客様の声をテキストや動画などでコンテンツ化したりすることで、購入に至るケースが多いです。
前向きに比較検討しているユーザーなので、もっとも売上に近いユーザー層と言えるでしょう。
ECサイトのコンテンツマーケティングでは、このようなユーザーを獲得する意味でも非常に重要な手法です。
ECサイトでコンテンツマーケティングをするメリット
ECサイトでコンテンツマーケティングをすると、以下のメリットがあります。
【ECサイトでコンテンツマーケティングをするメリット】
- 信頼度が上がり勾配につながる
- SEOで評価されて自然検索流入にもつながる
- Web広告よりも低予算で始められる
- 長期的な集客に向いている
自社サイトでコンテンツマーケティングの実施を考えている場合は、参考にしてください。
信頼度が上がり購買につながる
ECサイトにおけるコンテンツマーケティングでは、信頼度の向上につながります。
現代のユーザーは、購買意欲が変化しつつあり、商品を購入する前に調べたり、比較検討をしたりするようになりました。
昔に比べるとECサイトの量は増え続けており、最近では個人でショップが持てるようなメルカリやラクマのようなサービスもあります。
そのなかで自社サイトで商品を購入してもらうためには、ECサイトの信頼度を上げなければなりません。ECサイトとして運営することはもちろんですが、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することで、ブランドイメージ向上につながり、ブランディングと信頼度向上につながります。
最近では、SNSの公式アカウントを作成し、InstagramやX(旧:Twitter)などでコンテンツマーケティングを行いつつ、自社のECサイトに誘導する手法が増えています。
SNSは口コミが広がりやすく、信頼度も高まりやすいため、ECサイトのコンテンツマーケティングには最適な方法です。
SEOで評価されて自然検索流入にもつながる
ECサイトでは、SEO対策も可能です。
コンテンツを作成すると、更新を続ける限りサイト内に残り続けるため、SEOの効果も高まります。
現代のSEOでは、「ユーザーが求める情報を良質なコンテンツとして届けること」を重要視しています。テキストや対象キーワードをちりばめただけの記事ではなく、画像やイラストを使用して見やすくしたり、リンクを貼るなどしてサイトを回遊しやすくしたりした記事が評価されます。
結果として、ECサイトの順位が向上して、集客されやすいコンテンツになるわけです。
SEOでECサイトが評価されると、自然検索流入にもつながり、集客も増えます。
そのようなコンテンツを量産することで、さらにSEOの効果を高められます。
弊社では、SEO対策のコンサルティング支援を実施しています。
やり方がわからない、サイト集客が伸び悩んでいるなどの悩みを解決したい方は、一度弊社にご相談ください。
Web広告よりも低予算で始められる
コンテンツマーケティングのメリットは、低予算で始められるという点です。
例えば、ECサイトの認知度を高めるフェーズでは、コンテンツマーケティング以外に以下の方法が挙げられます。
【認知度を高める方法】
- リスティング広告
- 動画広告
- バナー広告
- SNS広告
いずれも、広告を出稿する際に費用が発生します。
リスティング広告の場合だと、ビッグワードの場合は広告費も高くなりますし、動画やバナーに関しては、広告費とは別に外注費がかかることもあります。
しかし、コンテンツマーケティングの場合は、低予算で始められることがほとんどです。
SNSを用いて社内でコンテンツマーケティングをする場合、時間や人的リソースを確保する必要がありますが、広告費よりも大幅に費用を削減できます。
長期的な集客に向いている
ECサイトでコンテンツを発信すると、継続的な集客につながります。
ターゲットにあったコンテンツを作成することで、ユーザーはECサイトにアクセスしやすくなります。そして、商品の購入や会員登録につながります。
発信するコンテンツにもよりますが、ECサイトの場合は、さまざまなマーケティングが可能です。相性がいいコンテンツマーケティングの例を挙げると、以下のとおりです。
【ECサイトと相性がいいコンテンツマーケティング】
- SNS×ECサイト:各SNSで公式アカウントを作って商品を宣伝する
- コンテンツSEO×ECサイト:商品に関連するキーワードで上位表示を狙う
最近では、InstagramやTikTokを使って動画配信をする企業アカウントも増えています。
自社商品をアピールできるほか、定期的に動画配信をすることでファン化にもつながりますし、集客や購入にもつながるため非常に相性がいいコンテンツマーケティングです。
ECサイトでコンテンツマーケティングをするデメリット
ECサイトでコンテンツマーケティングをする場合、デメリットもあります。
- コンテンツ次第では成果が出るまでに時間がかかる
- 継続的にコンテンツを発信する必要がある
コンテンツマーケティングを実施する場合、ECサイトの運営とは別にコンテンツ作成のリソースを割く必要があります。
コンテンツを作成したところで、即効果が出るわけではなく、継続的に発信しないとユーザーが離脱する可能性があるため、ある程度リソースが割けるときに実施しましょう。
コンテンツ次第では成果が出るまでに時間がかかる
ECサイトでコンテンツマーケティングをする際、作成するコンテンツによっては成果が出るまでに時間がかかることもあります。
むしろ、コンテンツマーケティングは、広告のようにすぐに効果が出ることはなく、コンテンツを作成して、ユーザーの目に留まらないことには成果が出ません。
なかでも、コンテンツSEOやYouTubeでの動画配信などは、集客・リード獲得までに大きく時間がかかります。
そのため、コンテンツマーケティングをする際は、目的やターゲットを設定した後に、KPIも合わせて設定することが重要です。コンテンツを作成してどのくらいで成果が出るのかを目安で設定しておくことで、それに向けたコンテンツ設計がしやすくなります。
継続的にコンテンツを発信する必要がある
コンテンツマーケティングでは、ユーザーとのコミュニケーションをとることが目的です。
例えば、資料を作成して無料で配布するというコンテンツマーケティングを行った場合、資料をダウンロードさせるだけでは、集客やリード獲得につながりません。
資料をダウンロードさせた後に、ユーザーからのアクションがあるように、公式ラインや問い合わせの連絡先を掲載するなどして、興味があったユーザーとコミュニケーションをとりましょう。
しかし、コンテンツも時代に合わせて古くなっていくため、継続的に発信します。
情報を更新しつつ、新しいコンテンツを作成し、さらにファンを獲得しましょう。
ファンを獲得できれば、ユーザーからの信頼も高まり、商品の購入やサービスの登録につながります。
コンテンツ制作において、リソースを割けない場合は、外注化を検討することも方法の一つです。弊社では、BtoB向けのコンテンツマーケティング支援を行っているため、気になる方は以下のページを参考にしてください。
ECサイトでコンテンツマーケティングを行うステップ
ECサイトでコンテンツマーケティングを行う場合、段階を踏んで行いましょう。
【ECサイトでコンテンツマーケティングを行うステップ】
- 目的の設定
- ターゲットの設定
- コンテンツ作成者の採用・用意
- 検索キーワードの選定
- コンテンツ制作
- PDCAサイクルを回す
段階を踏んで行うことで、集客や成果につながりやすくなります。
1.目的の設定
まず、ECサイトでコンテンツマーケティングを行う前に目的を明確にする必要があります。具体的な目的は、以下のとおりです。
【ECサイトにおけるコンテンツマーケティングの目的】
- サイトへの集客
- 売上の増加
- 会員登録者の増加
- 認知度・ブランド力の向上
これらを明確に設定しておくことで、作成するコンテンツや戦略が決まります。
最初の段階では、認知度やブランド力の向上が一番の目的になります。
ある程度集客ができてきたら、売上を増加したり登録者を増やしたりするコンテンツを作成しましょう。
2.ターゲットの設定
目的を明確にしたら、次はターゲットの設定をします。
どのユーザーに対して、どのようなコンテンツを発信するかを決めましょう。
また、コンテンツマーケティングでは、4W1Hの法則のもとでターゲットを設定します。
いつどこで、誰に何をどうやって発信するかを明確にします。
そのうえでターゲットを設定すると、コンテンツを適切なユーザー層に向けて配信できるわけです。また、ターゲットを設定する際は、ペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは、ターゲットをより詳しく分析して設定したものを指します。
設定するためには、ユーザー属性を把握しておく必要があるほか、商品やサービスに対してのニーズやデータ分析が必要です。
ペルソナは、各コンテンツを作成する際に必ず設定したほうが良く、適切なターゲットにコンテンツが提供でき、集客やリード獲得、コンバージョン率向上にもつながります。
設定する際は、以下のステップを意識しましょう。
【ペルソナを設定する際のステップ】
- 顧客の情報を集める・推測する
- 顧客の属性を分析する
- 具体的な人物像を立ててペルソナを作成する
また、ECサイトでペルソナを設定する場合は、職業や趣味、悩みやニーズなどを設定しておくと、購買意欲や行動などが想像しやすくなります。
設定したペルソナは、コンテンツ作成をするチームで共有して、認知させることも大切です。
3.コンテンツ作成者の採用・用意
ターゲットを設定したら、コンテンツ作成者の採用と準備をします。
一人が作成するのではなく、それぞれ役割を決めておくと、時間や人的リソースも確保しやすくなります。一般的に、コンテンツマーケティングでは以下の人材が必要です。
【コンテンツマーケティングで必要な人材】
- デザイナー
- ライター
- 編集者
- 動画編集者(動画配信をする場合は)
- 演者(ライブ配信をする場合は)
- コンテンツディレクター
上記はあくまでも目安で、コンテンツによって必要な人材は異なります。
コンテンツを作成できる人が集まったら、以下のことも合わせて決めておきます。
【コンテンツ制作チームで決めておくこと】
- コミュニケーションの取り方(例:社内連絡ツールなど)
- ルールの設定
- 各作成者のスケジュールの作成・確保
- コンテンツ作成プロセスの明確化
コンテンツ制作は、内製化して行うことがコストもかからずおすすめですが、制作するノウハウがない場合や、そもそも人的リソースを割けない場合は、外注を検討するのもよいでしょう。
弊社では、BtoB向けのサイト制作支援を行っています。
SEO対策から、コンテンツ記事の作成、オウンドメディアの立ち上げなど幅広い支援を行っているので、外注を検討している方は以下のリンクで詳細を確認してください。
4.検索キーワードの選定
次に、ターゲットが検索するキーワードを決めましょう。
キーワード選定をする際は、ツールを使ってボリュームを確かめたうえで調べることが重要です。キーワードボリュームが多いと、競合も多く上位表示が難しくなります。
ボリュームが少ないキーワードは、上位表示がしやすい反面、流入が少なく集客につながらないというデメリットもあります。最初のうちは、ロングテールキーワードを中心に選定しましょう。
検索キーワードはこのように分類され、ロングテールキーワードは、上位表示がしやすいほか、集客につながりやすいです。また、目的に応じてキーワードを選定することも方法の一つです。
認知度を高める場合は、「○○とは」などの悩み解決系キーワードがおすすめです。
顕在層向けにコンテンツを作成するなら、「○○ 料金」「○○ 使い方」といったコンバージョンにつながりやすいキーワードを選定しましょう。
これらのキーワードは、目的と設定したペルソナに沿ったものを設定すると効果的です。
キーワード選定についてイマイチわからない場合は、以下の記事で選定方法を詳しくまとめているので、参考にしてください。
5.コンテンツ制作
目的やターゲット、キーワードの選定が完了したら、コンテンツを制作します。
作成するコンテンツは、設定したペルソナによって異なります。
日常的に動画を閲覧するユーザーには、動画コンテンツを作ると効果的です。
また、動画にも長編動画と短編動画があります。こちらも、ペルソナに合わせて作成するものを変えるとよいでしょう。
そして、コンテンツを制作する際は、以下のことを意識します。
【コンテンツ制作時に意識すること】
- ユーザーの悩みや不安を解決するコンテンツを作る
- わかりやすい内容で伝える
- ユーザーファーストで作成する
コンテンツマーケティングで避けたいことが、一方的に情報発信をしないことです。
ユーザーが知りたい情報を、適切に伝えることが重要で、必要以上に情報を伝えたり、伝えたい情報が不足したりすると失敗しやすいです。
そのため、必要な情報を必要なだけ提供できるようなコンテンツ制作を心がけましょう。
6.PDCAサイクルを回す
コンテンツを制作したら、効果測定を行います。
Googleアナリティクスなどを使って、分析したデータを数値化するとわかりやすいです。
そして、そのデータをもとに、PDCAサイクルを回します。
コンテンツを制作して成果が出ているなら、より必要な情報を提供しましょう。
そして、リード獲得やファン化をしていきます。
逆に成果がうまく出ていない場合は、なぜ成果が出ないのかを把握する必要があります。
配信しているコンテンツが間違っている可能性もありますし、コンテンツの質が高ければ、ターゲットが間違っている可能性があります。
これらのデータを制作チームで共有して、次回のコンテンツ制作の参考にしましょう。
ECサイトのコンテンツマーケティングで実施する施策
ECサイトでできるコンテンツマーケティングには、いくつか方法があります。
それぞれ紹介すると、以下のとおりです。
【ECサイトのコンテンツマーケティングで実施する施策】
- コンテンツSEO
- メルマガ配信
- 画像コンテンツ(Instagram)
- 動画コンテンツ(YouTube/TikTok)
- LP
- プレスリリース
継続的に配信することも考えて、自社サイトや人的リソースに合った手法を選ぶことが大切です。
コンテンツSEO
近年、ECサイトのドメインを使ってSEO記事を投稿する企業も増えています。
投稿している記事の内容はさまざまで、自社で販売している商品の使い方に関する記事もあれば、「おすすめのコスメ○○選」といったまとめ記事もあります。
これらは、コンテンツSEOの一種であり、コンテンツマーケティングとして行われています。コンテンツSEOでは、検索エンジンで上位を獲得することが目的です。
上位を獲得することで、検索流入が増え集客につながります。
また、適切なキーワード選定をすることによって、潜在層・顕在層問わずアプローチが可能です。ECサイトとコンテンツSEOの相性は非常によく、記事によってはファン化もできるため、リソースが割けるなら実践しましょう。
コンテンツSEOについての詳しい内容については、以下の記事でまとめています。
>>コンテンツSEOの極意とは検索順位とCV数を向上させる戦略伝授
メルマガ配信
メルマガ配信も、ECサイトに流入したユーザーに対して効果的な手法と言えるでしょう。
会員登録したユーザーに、メールにて情報を発信します。具体的には、以下の内容が挙げられます。
【ECサイトのメルマガ配信の例】
- 最新の商品の情報
- 商品の再入荷情報
- 登録特典
- キャンペーン情報・セール情報
- クーポン配布
メルマガのメリットは、ユーザーの信頼度を高められるほか、ファン化もできリピーターが増加できることです。
ECサイトで重要なことは、継続的に商品を購入してくれるリピーターを増やすことです。
そこでメルマガという手段は、非常に効果的と言えるでしょう。
しかし、配信する頻度が多いと、ユーザーにマイナスイメージを与えてしまうため注意が必要です。
画像コンテンツ(Instagram)
ECサイトは、SNSとの相性も強く、公式アカウントを作る企業も少なくありません。
画像コンテンツを作成する場合は、Instagramで運用することが多いです。
広告費をかけない限り、SNSは無料で運営できることがメリットです。
また、近年ではWebサイトよりもSNSを閲覧するユーザーのほうが多く、Instagramをメインのコンテンツ発信の場所にするECサイトもあります。
特に、以下の商品との相性が良いです。
【Instagramと相性がよい商品】
- アパレル用品
- コスメ
- ダイエット用品
SEOとは違った検索アルゴリズムですが、検索結果で上位表示させるよりも簡単にユーザーにコンテンツを届けられます。
動画コンテンツ(YouTube/TikTok)
ECサイトで重要なことは、商品の魅力をユーザーに伝えることです。
手に取って商品を確認できない分、テキストや視覚的な情報で魅力を伝えなければなりません。その際におすすめなのが、動画コンテンツです。
最近では、YouTubeやTikTokを使用した短編動画が人気で、ECサイトで公式アカウントを作って配信する企業も増えています。
【動画コンテンツの例】
- 商品紹介
- 商品の使い方の解説動画
- ユーザーレビュー
テキストや画像に比べると、ユーザーの興味関心を引きやすく、商品も認知されやすいので、非常に効果的なコンテンツマーケティングです。
また、YouTubeはSEOにも効果的であり、再生数が増えることによって検索結果に表示されやすくなります。
こちらは、実際に動画が検索結果に表示されている様子です。
YouTubeに限りますが、別媒体からの集客も見込めるのは大きなメリットと言えるでしょう。
LP
LPも、コンテンツマーケティングの一つです。
主な目的はコンバージョンであり、購買意欲を促進するために制作します。
LPは1枚の画像で作られており、以下の目的が多いです。
【LPを制作する目的】
- 商品の購入
- 資料請求
- 問い合わせ
ECサイトでは、自社サイトでも特に売上を伸ばしたい商品のLPを制作します。
また、LPを作って配信する場合は、顕在層にアプローチをかけたほうが効果的です。
コンテンツSEOで誘導したり、メールマガジンに登録しているユーザーに配信したりと、様々な方法があるので、自社のターゲットにあった配信方法を選びましょう。
ECサイトコンテンツマーケティングまとめ
ECサイトにおけるコンテンツマーケティングは、非常に重要です。
特に、知名度が低いECサイトや集客ができていないECサイト、集客を広告に依存しているサイトは、コンテンツマーケティングを実施しましょう。
ECサイトでコンテンツを配信することによって、顧客から信頼を得ることができたり、継続的に発信することでファン化することも可能です。
結果として、集客や成果につながりやすくなるので、メリットが非常に大きいです。
しかし、継続的にコンテンツを発信する必要があるため、時間と人的リソースは確保しておきましょう。