Meta(Facebook)リード獲得とは?メリット・デメリットや設定手順を徹底解説

Facebookには、リード獲得広告というものを出稿できます。

従来のリスティング広告に比べると、リード獲得に特化した広告であり、本来広告の出稿で必要なLPや記事LPを作成せずに出稿可能です。

そこで今回は、Meta社が提供するFacebookのリード獲得広告についての概要を説明し、特徴や設定手順など、実際に出稿を検討している方向けに詳しく解説します。

また、弊社ではFacebookの広告運用代行を実施しています。

「リードを獲得したい」「Facebookで配信したい」という方がいれば、一度ご相談ください!詳細は、以下の記事より確認できます。

>>リードナインが行っているFacebook広告運用代行について

Meta(Facebook)のリード獲得広告とは?

Facebookのリード獲得広告は、Facebookで配信できる広告メニューの一つです。

リード獲得に特化している広告で、広告をクリックするとFacebookの広告メニューで設定したエントリーフォームが開く仕組みになっています。

また、Facebookでは以下のような広告も配信できます。

【Facebookで配信できる広告】

  • ダウンロードフォームが設置できる広告
  • 電話問い合わせボタンを設置できる広告
  • 購入ボタンを設置できる広告

リスティング広告に比べると、LPに誘導させてアクションを起こさせるフローがないため、ユーザーは離脱することなくアクションを起こせます。

ストレスなく登録や購入などのアクションを起こせることから、ターゲットさえ絞っておけば成果が出やすい広告です。

リード獲得広告も同様で、獲得したいリードを絞って広告を出稿することで、成果が出やすくなります。

Meta(Facebook)のリード獲得広告のメリット

Facebookのリード獲得広告は、いくつかメリットがあります。

具体的には、以下のとおりです。

【Facebookのリード獲得広告のメリット】

  • LPに遷移する必要がない
  • EFOに効果的

リスティング広告と比較して、LPを作成する必要がないことは大きなメリットと言えるでしょう。EFOにも効果的なので、リードを獲得したい人は参考にしてください。

LPに遷移する必要がない

Facebookのリード獲得広告は、LPに遷移する必要はありません。

広告をクリックすると、直接エントリーフォームが開きます。

そのため、ユーザーは直接資料のダウンロードや、問い合わせが可能です。

さらに、広告で「個人情報の自動入力」を設定しておくと、Facebookに登録している情報が自動的に入力されるので、フォームの入力の手間を省けます。

そのため、CV地点が低い、問い合わせや資料ダウンロードなどと相性が非常に良いです。

EFOに効果的

リード獲得広告は、EFO(エントリーフォーム最適化)に効果的です。

リスティング広告などでは、LPを作成して配信することがほとんどで、さまざまな部分に気を付ける必要があります。しかし、Facebookのリード獲得広告は、広告をタップすると即フォームが開くため、フォームを最適化することで成約率が大きく変動します。

ユーザーにとってストレスがかからないフォームにすると、多くのリードが獲得できます。

逆に、フォーム次第では、リード獲得数が激減することもあるため、適切にEFOを行いましょう。

Meta(Facebook)のリード獲得広告のデメリット

Facebookのリード獲得広告には、デメリットもあります。

具体的には、以下のとおりです。

【Facebookのリード獲得広告のデメリット】

  • 対応しているデバイスがスマートフォン・タブレットのみ
  • LPに比べるとクリエイティブ性に欠ける

対応しているデバイスはスマートフォンとタブレットのみで、LPに比べるとクリエイティブ性に欠けます。そのため、リード獲得広告を出稿する場合は、訴求により力を入れなければなりません。

対応しているデバイスがスマートフォン・タブレットのみ

Facebookのリード獲得広告は、スマートフォンかタブレットでしか配信できません。

スマートフォンの普及率が高まったとはいえ、パソコンでFacebookを見ている人もいるので、そのような人には「リード獲得広告」でのリーチはできません。

特に、BtoBビジネスをしている人は、パソコンでFacebookを見る機会も多いと思います。
(情報収集や仕事上の連絡手段として使用することがあるため)

そのため、パソコンユーザーにもリーチするためには、リード獲得広告以外の対策が必要です。

LPに比べるとクリエイティブ性に欠ける

リード獲得広告は、LPを作成しなくてもいいので、今日からでも配信ができます。

その点ではメリットになりますが、LPのようなクリエイティブ性は一切ありません。

リード獲得広告は、Facebookのタイムラインに表示される広告で、以下の情報が表示されます。

【リード獲得広告で表示される内容】

  • キャッチコピー
  • バナー広告
  • CTAボタン

設定次第では、タップするとLPや記事LPが表示できますが、それでは普通の広告と変わりません。リード獲得広告は、あくまでも即フォームが表示されることが特徴です。

しかし、LPのようにユーザーに対して詳しい訴求ができないため、キャッチコピーやバナー画像で魅力を最大限伝える必要があります。

商品やサービスの内容については、資料請求やメールマガジンで説明しましょう。

リード獲得広告は、「リードを獲得することが最大の目的です。

Meta(Facebook)のリード獲得広告の特徴

Facebookのリード獲得広告は、以下のような特徴があります。

【Facebookのリード獲得広告の特徴】

  • タップするとすぐにフォームが開く
  • LPと比較して離脱率減少につながる
  • フォーム入力の手間が省ける
  • CRMとの連携
  • ABテストができる

広告をタップすると、即エントリーフォームが開く点は、リスティング広告と比べた時に大きなメリットになります。訴求次第では、離脱率の減少にもつながるのでおすすめです。

LPと比較して離脱率減少につながる

リスティング広告やSNS広告では、広告のリンク先にLPを設定します。

LPでは、商品やサービスの魅力を画像やテキストを用いて訴求できる反面、情報量が多かったり、適切な訴求ができなかったりすると、離脱につながります。

しかし、Facebookのリード獲得広告は、タイムラインに流れてくる広告で、タップするとフォームが表示される仕組みです。

多少商品やサービスについての説明はするものの、LPほど長くないので、離脱率の大幅な減少につながります。その代わり、デメリットでも紹介したように、LPほどの訴求はできません。

そのため、バナー画像やテキストのキャッチコピーなどで、ユーザーの興味関心を引くことが大切です。

フォーム入力の手間が省ける

Facebookのリード獲得広告は、自動入力の設定をしておくと、ユーザーがFacebookに登録している情報が、フォームに自動的に反映されます。

LPを例に挙げると、ユーザーが離脱する箇所はさまざまで、案外多いのがエントリーフォーム周辺です。フォームを入力したにもかかわらず、離脱することもあるため、フォームを最適化して対策しなければなりません。

しかし、自動入力の設定を用いることで、ユーザーはCTAボタンをタップするだけで、資料請求や問い合わせなどのアクションができます。

リード獲得数を増やす意味でも、出稿する際は必ず設定しましょう。

CRMとの連携ができる

リード獲得広告は、リード獲得に特化した広告なので、ほかの施策に比べると多くのリードを獲得できます。獲得したリードの情報は、ハウスリストとして管理することも多く、CRMを使う企業も少なくありません。

Facebookでは、以下のCRMツールとの連携が可能です。

【Facebookと連携できるCRMツール】

  • SalesForce
  • HubSpot
  • Marketo

ツールと連携すると、リードが入力した個人情報が、CRMに自動入力されます。

自動入力された情報をもとに、リードナーチャリング(教育)を行ったり、リードにとってメリットがあるコンテンツを発信したりしやすくなります。

手動で入力するとヒューマンエラーが発生することもありますが、ツールを連携すればそのようなエラーも防止できます。

ABテストができる

リード獲得広告では、ABテストがしやすいという特徴があります。

ABテストは、2パターンの異なる広告を配信し、効果測定をすることです。

リード獲得広告の場合は、フォームを自由に設定できるので、以下のようなテストが可能です。

【リード獲得広告のABテストの例】

  • フォームの質問内容の変更
  • フォームの項目数の比較

これらをもとにABテストをして、もっともリード獲得数が多い広告を採用します。

何度もABテストをすることで、より精度が高い広告を配信できます。

Meta(Facebook)のリード獲得広告の設定手順

Facebookのリード獲得広告は、以下の手順で設定します。

【Facebookのリード獲得広告の設定手順】

  1. キャンペーンの作成
  2. リード方法を選択する
  3. 広告の詳細を入力する
  4. 広告を作成する
  5. フォームの作成

それぞれ、実際の設定画面を用いながら紹介するので、出稿を考えている人は参考にしてください。

1.キャンペーンの作成

パソコンでFacebookにアクセスし、広告マネージャーを開きます。

まずは、キャンペーンを作成する必要があり、左上の「+作成」をクリックしましょう。

こちらをクリックすると、キャンペーンの目的を選択できます。

今回は、リード獲得が目的なので、「リード」を選択します。

リードを選択すると、キャンペーン設定を選択する必要があり、特に指定がなければ推奨設定を選択しましょう。

2.リード方法を選択する

次に、リードの獲得方法を選択する必要があります。

ユーザーに対して提供するコンテンツや内容によって、リード方法は異なります。

「コンバージョン」という項目で、リード方法を選択可能です。

リード獲得数を増やしたいなら、「インスタントフォーム」を選択します。

別途LPを用意している場合はウェブサイト、アプリのリードを獲得したいならアプリを選択しましょう。

3.広告の詳細を入力する

リード方法を選択したら、出稿する広告の詳細を入力します。

まずは、予算と掲載期間を設定します。

1日にどのくらいの予算をかけて、いつから配信するかを設定します。

予算を設定したら、配信するターゲットを設定しましょう。

「オーディエンス管理」を設定すると、配信するエリアや年齢を選択できます。

それぞれ設定すると、1日にリーチできる人数と、獲得できるリード数の目安が出てきます。

予算と照らし合わせながら、CPLが合うかどうか検討して、ターゲットを絞るなり調整しましょう。

4.広告を作成する

予算とターゲットの設定が完了したら、配信する広告を作成します。

「クリエイティブ」から、以下の項目を設定できます。

  • メディア:タイムラインに表示されるバナー画像
  • メインテキスト:バナー画像の下に表示されるテキスト
  • 見出し:リード獲得広告のタイトル
  • 説明:反応する見込みがある人にのみ表示されるテキスト
  • コールトゥアクション:CTAボタン

作成した広告は、広告プレビューを押すことで表示できます。

5.フォームの作成

広告の詳細を入力したら、フォームを作成しましょう。

フォームの作成では、以下の項目を設定できます。

【フォームの作成で設定できる項目】

  • 背景画像
  • 質問形式(例:選択、記述式など)
  • 連絡先、名前などの個人情報
  • プライバシーポリシー

これらを設定することで、リード獲得広告が配信できるようになります。

Meta(Facebook)のリード獲得広告の効果的な設定方法

リード獲得広告を設定する場合、成果を出したいならコツを抑える必要があります。

効果が出やすい設定方法を紹介すると、以下のとおりです。

【Facebookのリード獲得広告の効果的な設定方法】

  • ユーザーにメリットを伝える・訴求する
  • フォームの入力項目は最小限にする

ユーザーにストレスなく広告を閲覧してもらい、フォームを入力してもらうことが、成果を出す一番のコツです。

ユーザーにメリットを伝える・訴求する

Facebookのリード獲得広告は、LPや記事LPを読ませて訴求するわけではないので、最小限の情報で商品やサービスの魅力を伝える必要があります。

そのため、リードを獲得するためには、ユーザーにメリットを伝えたうえで訴求をすることが大切です。

重要なことは、リード獲得広告から商談やクロージングにつなげないことです。

リード獲得広告は「リードを獲得すること」が目的なので、商談やクロージングなどのリードは、ナーチャリングで獲得するか、別の施策で獲得しましょう。

リード獲得広告の時点では、資料請求や問い合わせを成果地点に設定し、気軽にユーザーがアクションを起こせるように対策しましょう。

フォームの入力項目は最小限にする

リード獲得広告を出稿する場合、フォームの入力項目は最小限にします。

広告をタップするとフォームが表示されますが、情報量が多いとユーザーは離脱します。

いくら、ユーザーにメリットを提示したところで、離脱されては意味がありません。

そのため、ハウスリストを作成するうえで、必要最小限のフォーム入力にするとよいでしょう。(例:メールアドレス、会社名、電話番号など)

自動入力を設定しておけば、より離脱率を抑えられます。

しかし、BtoBマーケティングでリード獲得広告を使う場合、以下の注意点があります。

【BtoBマーケティングでリード獲得広告を使う場合の注意点】

  • 個人のリードを獲得しがち
  • うまくリードが獲得できない

特に多いのは、リードを獲得する際に、会社の情報ではなく個人のリードを獲得してしまうことです。Facebookを使用している人の多くは、個人で利用しています。

せっかく獲得したリードも、会社用の連絡先ではなく、個人の連絡先だとリード獲得後のアプローチがスルーされる可能性があります。

そのため、会社のリードを獲得するには、フォームに「会社用のアドレスをご記入ください」と注釈をつけましょう。手間はかかりますが、成約につながりやすいリードを獲得するためにも必要な対策です。

まとめ

Facebookでは、リード獲得に特化した広告を出稿できます。

広告の内容次第では、数を多く獲得したり、質が高いリードを獲得できたりします。

また、出稿においてLPを作成する必要は一切なく、今日からでも出稿が可能です。

現在では、TikTokやInstagramなどにユーザーが流れつつありますが、ハイエンド層や30~40代のユーザーは、いまだにFacebookを活用しています。

そのようなユーザーに対して、的確にリード獲得広告を配信すれば、質が高いリードを獲得可能です。

弊社では、Facebookの広告運用代行を実施しています。

リード獲得広告も対応していて、担当者様のご要望に応えた広告を作成し配信させていただきます。詳しい内容については、以下のページでまとめているので参考にしてください。

>>リードナインが行っているFacebook広告運用代行について

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